第0話:プロローグ
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ゆっくりと、瞼を開けた。
濃い青の空。雲ひとつない、静かな世界。
草の香りと、柔らかな風。土の感触。木々のざわめき。
目を開けたその瞬間、違和感が全身を走った。
音も匂いも、空気の重さも、、どこか違う。
いや、それ以前に、自分の体が――
「……軽い?」
立ち上がって、腕を回す。跳ねてみる。
重力そのものが弱くなったような、妙な浮遊感がある。
身体は、確かに自分のはずなのに。。
右手のひら。そこにだけ、妙な熱を感じた。
指を開くと、じんわりと脈打つような違和感が残っている。
「……なんだ、これ……」
掌を見つめながら、ユウトは呟いた。
――シマ・ユウト。十七歳。
高校二年。合気道三段。人助けが癖になったような、巻き込まれ体質の平凡な男だった。
ある日、見知らぬ子どもを助けようとして命を落とした……はずだった。
「もしかして……ここって……」
見上げた空は、あまりに高く、澄んでいた。
「……天国?」
そのときだった。
――「たすけてっ!!」
鋭い、悲鳴が聞こえた。
試験的な意味もかねて初投稿です♪
なにせ中二病以来となる、現実世界では初の執筆なので、正直、しっかり完結できるかもわかりません…(;´・ω・)
ただ膨大な量を読んできた自負はありますので、それらの知識を生かし、自分が読んでて楽しい!って思うものを書きたいなと思います。
お付き合いよろしくお願いします(*´▽`*)
※アドバイス的な叱咤激励は歓迎です※
自分で気づかない違和感などもあるかと思いますので、お気づきな点があれば教えて下さいませ。