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プロローグ
俺は一体誰なんだ。そんな感情が全身に巡る。これは俺の体なのか、それとも別の誰かなのか、それすらもわからない。目に光が入る。
(誰か…いるのか…)
体を起こそうとすると、動かない。
目をゆっくりと開けると誰かがいた。
女性だ。
「目が覚めたかい」
そう言いながら俺の目をじっと見つめてくる。
俺は混乱していた。体に違和感を感じ
見たことのない天井を見て目がさめるなんて混乱しないわけがない。
「混乱するのも無理ないだろう。とりあえずそこにある服を着るといい。」
よく見たら俺全裸じゃん。でもなんでだ、全然寒くない。その瞬間頭の中で疑問が生じた。
「心臓が…ない…」
鼓動を感じない。というか全身が機械のように固い。
「俺の体に何かしたんですか」
本能的にわかった。この体は俺の体じゃないのだと。
女はふっと笑い、口を開いた。
「君は人造人間になったんだ」




