表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済】悪役令嬢に転生したのでレベルを上げずに生き延びます。  作者: こみやし
01.天使と勇者の出会い

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/44

01-03.5.レーヴェン視点



 リリィの父、レーヴェンの視点です。




 娘が目覚め心底安堵した。



 一時はもうだめなのかと思いもしたが、奇跡的に回復し、今では毎日元気に屋敷中を駆け回っている。


 病にかかる前のリリィは賢くお淑やかな、とても四歳児とは思えぬ程に聡明な子供であった。しかし目覚めてからは、記憶喪失の影響なのか、年相応に活発な子に変化した。


 とにかく生きていてくれたという喜びも強いが、本当にリリィなのだろうかと不安にすら思う。


 妻のソフィは、「まだ幼子なのだから気にすることないのよ、素直に喜びましょう」と言う。


 そんな時に、リリィが奇妙な質問をして回っていることを耳にした。


 「レベル」「ステータス」「称号」という言葉に聞き覚えが無いかと。メイドたちに聞いて回っていたそうだ。


 どうやら魔物を倒した際に生じる成長のことを知りたがっているようだ。



「なぜあの子が知っているんだ!」


 一人になった執務室で憤る。


 リリィが「称号」と形容した内容は、国の最重要機密だ。


 屋敷内でそのことを知るのは自分だけだ。妻は疎か、家督を継ぐ長男ですら、現時点では知らされていない。


 幼い娘が外の人間、それも国の中枢に関わる人物と話をする機会などあろうはずもなく、屋敷の誰かから聞いて知ったということもありえない。


 途端に娘の事が不気味になってくる。


 ともかく、外部にこの話が漏れるわけにはいかない。


 かといって、あからさまに口止めをすれば、なにかあると勘ぐられるかもしれない。対応方法を慎重に考えつつ、リリィの今後の事も考えねば。



 教育係を通して少しずつコントロールするほかあるまい。


 幸い記憶喪失の件や、性格の急変もあり、周囲の者たちもリリィの言葉の内容そのものに不自然さを感じている様子はない。



 一旦結論を出し、頭を切り替える。


 妙な態度になって家族や家臣達を不安にさせるわけにはいかない。


 もちろん、リリィに対しても。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ