魔王を倒したら平和が訪れました
連載書く時間が欲しい。
短編でごめんなさい( ;∀;)
「これで!終わりだぁー!!」
国王により選ばれた勇者ベイルは魔王に剣を叩き込み、魔王は倒れ付した。
仲間の聖女エリシア、魔法使いマリード、盾戦士ライオス。傷を負いながらも誰一人失うこと無く魔王を討てたことに喜びを分かち合おうとした時に。
「ピンポンパンポーン」
場違いというか聞いたことの無い音が、鳴り響いた。
「第7層ダンジョンマスターがジグルー王国、国王により結成されたパーティーベイル、エリシア、マリスリード、ライオスにより倒されました」
マリード以外の3人がマリードを見るとマリードは目を見開いていた。
「これにより第7層ダンジョンマスターとの契約が破棄されます。現在第7層にいる人間はダンジョンから排除されます。例外として孤児を含む未成年者、病人、欠損部位含む日常生活が困難と判断される怪我人は別階層に移動されます」
それを最後に4人はその場から消えた。
その場には、乳飲み子から成人とされる16歳になっていない男女が集められていた。
病人や怪我人は見当たらないが孤児であると分かる者と貴族と分かる者が同じ場所にいるということは別で集められているのかもしれない。
「これより説明を開始します。
ここは救済のダンジョン第7層。前ダンジョンマスターの願いにより人々の暮らせる場所として提供されていましたが、保護対象によるダンジョンマスター排除により契約は破棄されました。しかし、それは成人した者達が負う責任であり未成年者であるあなたたちは負う必要がありません。
病人と怪我人は別の場所に集められています。
あなた方は各自考えて行動してください。
日常の食事に困らない程度の作物は採取できるはずです。
中にとどまるも外へ行くのも自由です。
ただし、中にとどまる者から代表者は必要です。
ダンジョンと契約を交わし、この階層を人間の住みかとする為にひとりを選びなさい。
契約を交わさない場合人間に適さない環境になる恐れがあります。
契約者はダンジョンマスターとなり不老の存在となります。
今回のように他者に害されない限り変わらず在り続けます。
」
その後、多少の混乱はあれど選ばれたひとりは最初の王となり、次代が選出されてからは神の一柱と語られる。
他の未成年者は病人や怪我人の世話をしつつ、情報を得て生活環境を整え、ゆっくりとではあるが統治体制も整えられていった。
病人は世話をされながら、昔語りや経験した様々なことを教えていった。
怪我人も同じく様々なことを教え移動のできるものは現地で指導し、移動の困難なものは教室を開き指導した。
そうしてダンジョン7層と言われた世界は緩やかに穏やかに平和に過ぎていった。
さて、倒されたダンジョンマスターの願いは「人の暮らせる場所」ではダンジョンの外とはどんな環境なのか、新たなダンジョンマスターとなった者は初めて外を知ったがそれを語ることはしなかった。
外に出された人々の末路も語ることはしなかった。
遠い未来ここが世界のすべてだと思うようになったときに、人々がだす選択に希望を残して。