説明回
「ここは……?」
痛む頭をさすりながら周りを見渡す。
周りには日本で見る数倍のサイズの気が生い茂っている。
どうやら俺は無事に異世界に来ることができたらしい。
何があったかはよくわからないが恐ろしいことがあったことだけは確かだ。
俺がパニックを起こして会話ができなかったおかげというべきか、必要な情報は神様が俺の脳みそに直接流し込んでくれたようで、今自分がどこにいるか、何をしなければならないのかが理解できる。
神様にお願いされたことは一つ。
それは魔穴という存在を守ること。
魔穴というのは簡単に言うと神様が魔力を世界中に送り届けるためも通り道だ。
この穴から魔力が届くおかげでこの世界に生きるものは魔法を使えるし、魔力濃度の濃ゆいところで生活するほど体は丈夫に、作物は大きく育つ。
当然、魔穴に近ければ近いほど魔力濃度は高まる。
だからどの国もこぞって魔穴を占領したがる。
しかし、魔穴を手にするのは容易なことではない。
元々魔穴はその魔力濃度によって大きな森に囲まれていて、そこに住んでいる魔物は強力でさらに守護者と呼ばれる存在もいる。
ちなみに魔物とは魔力を吸って魔法を使えるようになった動物の総称で、守護者は神に魔穴の守護を任せられた種族の総称だ。
守護者は森から出ることはなく、森の外に関しては基本的に中立をとっている。
守護者の強さは魔物とは桁違いで、魔穴確保に動いた時の帝王が三日で逃げ帰ったという逸話もあるとか。
俺の存在意義が問われる気がするがそれはそれとして。
話が逸れたけど、俺がまずするのは守護者の筆頭種族であるエルフの長に会うこと。
そこから先は何も知らされていない。
後はエルフの人に聞けばいいだろう。
あ、言い忘れてたけどチートもらいました。
願ったものなら何でも手に入るっていうぶっ壊れたものです。
ただ、力を使うときの注意事項があって、動植物を傷つける目的で使っちゃいけないってことと楽しく使えとのこと。
注意事項と言えるのかはわからないけど下手な使い方をしたら元の世界に送り返すらしい。
考えただけでも寒気が……。
まぁ、楽しむために使っていいってことは倫理観に反さなければどんなあ遊びにも使っていいってことだからできることの割には優しい制約かな?
ちなみにこのチートもう使ってるんだよね。
とりあえず自分に害のあるものを全て概念的にシャットアウトする最強の指輪を作って嵌めてます。
どうやってシャットアウトしているのか概念的って何かよくわからないけどいい感じだからよし!
そういえばエルフに会いに行くって言っても俺が神の使い(?)なのは向こうにわかるんだろうか。
もしかしたら攻撃されるかもしれないし、そもそも門前払いされるかもな……。
神の使いってわかっても実力を疑われてまともな扱いを受けない可能性も……?
危ない。こんな着の身着のまま向かったらどうなってたかわからないな。
エルフのもとに向かう前に色々準備しないと。




