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第十二話(裏)

 呑み込んだ光が消えていくと、傍観者達の視界に映るのは前と同じ色の漆黒の部屋。

 ただし違うのは広さだった。

 周囲は先程の部屋よりも広く天井が高い。


「こんなところで連れてきたという事は私を本気で始末する気か?」


 傍観者はこの空間へ連れてきたシャルを見る。

 シャルは床に突き刺していた漆黒の剣を引き抜した。


「その通りよ。もうすぐすれば魔王もここへ来る。聖典に書かれてた通りあなたの謀略もここで潰えるわ」


 そう言うと、シャルは漆黒の剣を構えて傍観者へ駆け寄った。

 シャルは構えた漆黒の剣を傍観者へ斬りかかる。

 傍観者はシャルの斬りかかる漆黒の剣を手で受け止めた。


 漆黒の剣を受け止めた手からはちが一滴も垂れてこなかった。

 傍観者は剣を受け止めた手を握った。

 握った漆黒の剣はミシミシときしむ音が鳴ると、シャルは斬りかかった漆黒の剣を構えながら傍観者の足元に魔法陣を展開した。


 展開された魔法陣から漆黒の炎が噴き出すと、漆黒の炎は傍観者を包み込んで焼き払おうとする。

 焼き払おうとする漆黒の炎に傍観者は握っている剣の切っ先を天井に向けた。

 傍観者が剣を天に掲げると漆黒の炎が剣の切っ先に吸われていく。


 漆黒の炎が剣の切っ先に吸われていくと、漆黒の炎を吸った剣の刀身は炎と同じ漆黒に染まっていく。

 傍観者を焼き払おうとした漆黒の炎は全て剣の切っ先に吸収された。


「前までこの炎で焼き尽くされていたが、今ではこの程度では私には傷一つ付けられないぞ」


 傍観者は漆黒の炎を吸収して刀身が漆黒に染まった剣の切っ先をシャルに向けた。

 すると漆黒に染まった剣の切っ先から漆黒の炎の球が放たれた。

 放たれた漆黒の炎の球をシャルは手に持っている漆黒の剣で斬る。


 漆黒の炎の球を斬ると、漆黒の剣に漆黒の炎が燃え移った。

 燃え移った漆黒の剣をシャルは床に投げ捨てた。

 投げ捨てた漆黒の剣は漆黒の炎によって完全に焼き払われた。


「これで分かっただろ?私に今まで浸かってきた術はもう効かない」


 傍観者は握っている剣の切っ先を向けたままシャルに宣言した。

 するとシャルは新たに魔法陣を展開して新たな剣を顕現した。


「そのようね。けど私もまだ手の内を全て出してないわ」


 そう言ってシャルは剣を構え再び傍観者へ駆け寄った。

お疲れ様です。

本日も読んで頂き誠にありがとうございます。

これからも投稿していきますので良ければ次話も読んで下さい。

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