表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
297/336

第九話(裏)

 傍観者は白銀の剣を天に掲げると剣の切っ先から閃光が奔る。

 天に向かって奔った閃光が頭上に魔法陣を展開させる。

 展開した頭上の魔法陣から地面に向かって光の奔流が降り注ぐ。


 降り注ぐ光の奔流は地面にいる魔王街を呑み込もうとする。

 魔王は聖剣の切っ先を呑み込もうとする光の奔流に向けた。

 聖剣の切っ先から漆黒の炎が放たれて呑み込もうとする光の奔流に衝突すると漆黒の炎は光の奔流を喰らい呑み込んでいく。


 漆黒の炎が光の奔流を全てのみ込むとは光の奔流の発生源である魔法陣を焼き尽くす。

 傍観者は天に掲げた白銀の剣を構え直した。すると傍観者は一瞬にして姿を消した。

 シャルはすぐに握っている剣を背後に振るった。背後に振るった剣は何かにぶつかると甲高い音を上げた。

 シャルの剣を止めたのは傍観者の振るった白銀の剣だった。


「今のを受け止めるとは、さすがだな」


 傍観者は瞬時に移動して背後を取った一撃を止められた事に驚きと期待が籠った声音でシャルに話した。


「それはどうも」


 傍観者の言葉にシャルは不愛想に返した。

 鍔迫り合いになるとシャルはそのまま魔法陣を展開した。

 展開された魔法陣は鍔迫り合いのシャルと傍観者の足元に広がると展開された魔法陣内の地面が氷漬けになる。


 魔法陣内が氷漬けになると傍観者とシャルの足元が氷に包まれ身動きが取れなくなった。

 互いに身動きが取れなくなるとシャルは口角を上げた。


「これは避けられるかしら?」


 シャルは口角を吊り上げるとシャルと傍観者を囲むように悪魔が移動する。

 移動した悪魔はシャルが展開した魔法陣に上塗りで魔法陣を展開した。

 悪魔の魔法陣とシャルの魔法陣が重なると魔法陣が一層強く輝く。


「よくやった。我が眷属よ」


 シャルと悪魔の魔法陣が重なり力強く輝くと魔王は宙に浮いて聖剣の切っ先を魔法陣の中心を指す。

 聖剣の切っ先が漆黒の炎が集中すると切っ先に集中した漆黒の炎が傍観者の元へ放たれた。

 放たれた漆黒の炎は魔法陣の中心に衝突すると漆黒の炎が巨大な火柱となり傍観者とシャルを呑み込んだ。


 漆黒の火柱に呑み込まれた傍観者は体中を焼き尽くされる。それに比べてシャルは漆黒の炎に呑み込まれているにもかかわらず火傷一つしない。


「これでおしまいよ」


 漆黒の炎に呑み込まれた傍観者は体中を焼く激痛に断末魔を上げた。

 漆黒の炎に呑み込まれた傍観者の体は白い灰と化していく。

お疲れ様です。

本日も読んで頂き誠にありがとうございます。

これからも投稿していきますので良ければ次話も読んで下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ