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???????話

「これで壊された器は四つか」


 純白の空間には一人の純白の装束を着ている人物がいた。

 白装束の人物は目の前の三人分の一糸纏わぬ男性の体二人分を見た。

 白装束の人物がいる空間と同じくらい色白な白装束の人物と酷似している二人分の体は、人が丸々入る液体が入ったガラスの容器の中で眠っていた。


「残りは三つ。器を全て壊される前に何とかしなければ」 


 白装束の人物はガラスの容器に入った体を見ながら眉をひそめた。

 元々は今の体を含めて七つあった体を勇者と魔王達によって四つ壊されて使い物にならなくなった。


「だが今のところ、私の予想通りに両者が動いている。このまま上手く事が運べばいいが」


 白装束の人物は手元にあるチェス盤を一瞥する。

 チェス盤には白の駒と黒の駒の他に名称しがたい、強いて言えば玉虫色の駒が盤上に置かれていた。

 玉虫色の駒は盤上を動きまわることなく一ヵ所にとどまっていた。


 白と黒の駒同氏は互いの駒を取り合うことなく玉虫色の駒に向かって動いていた。

 おそらく玉虫色の駒を奪うために動いているのだろうが、玉虫色の駒は白と黒の駒が近づく度に一瞬にして別の場所へ移動する。

 白と黒の駒は瞬時に移動した玉虫色の駒を追っているが、近付いたと思った矢先に別の場所へ移動する。


 白と黒の駒が玉虫色の駒の移動する速度に唯一追い付いていたのは白と黒の駒それぞれお大駒の一部だけだった。

 玉虫色の駒に白と黒の大駒が近付くと玉虫色の駒に亀裂が入った。

 玉虫色の駒は亀裂が入るとまたもや盤上の異なる場所へ移動した。しかし玉虫色の駒は亀裂が入ったままだった。


「さて、今度はどうしてやろうか。勇者、魔王」


 白装束の人物は動き出す盤上を見ながらほくそ笑んだ。

お疲れ様です。

本日も読んで頂き誠にありがとうございます。

これからも投稿していきますので良ければ次話も読んで下さい。

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