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第十一話(表裏)

 ノクトは元いた部屋に戻ってくると目の前にはシャルを含めた悪魔達がノクトの方を一斉に見た。


「用はすみましたか?ノクト様?」


 悪魔の一体が声をかけるとノクトは言葉を返さずに部屋の中央へ進む。


「ここから元いた場所に戻してくれ」


 部屋の中央へ辿り着いたノクトは自身を見ている悪魔に根城から出る事を要求した。


「だったら私がノクトを外へ送るわ」


 ノクトの言葉を聞いた悪魔達の輪からシャルが出てきた。

 輪から出てきたシャルは目元が若干腫れていて瞳は赤く充血していた。


「頼む。シャル」

「私の外套に触って」


 シャルはノクトに自身が羽織っている黒の外套に触れるように告げるとノクトはシャルの黒の外套を掴んだ。


「ノクト。ここから出たら話がある」


 シャルは外套の端を掴んでいるとシャルが小さな声で呟いた。


「分かった」


 シャルの呟きを聞いたノクトは小さく返答した。

 するとシャルの体から漆黒の炎が噴き出した。噴き出した漆黒の炎はシャルの体を包みノクトの体ごと呑み込んだ。

 シャルとノクトを呑み込んだ漆黒の炎が徐々に勢いを失い鎮火していくと、二人を呑み込んだ漆黒の炎ごとシャルとノクトの姿が跡形もなく消えていた。



 勇者達がいた場所から突如漆黒の炎が現れると漆黒の炎は勢いよく大きく燃え上がった。

 漆黒の炎から二人の人間の姿が現れると漆黒の炎は徐々に消えていきノクトとシャルの姿が現れた。


「戻ってきたか。ノクト」


 姿を現したノクトにこの場にいたラザフォードは声をかけた。

 ノクトと共に姿を現したシャルに勇者三人は鋭い視線を向けた。ううしゃ三人に向けた視線など我関せずでノクトを見た。


「それで、話って何だ?シャル?」


 目を見ているシャルにノクトは尋ねるとシャルは口を開く。


「勇者の四人に頼みたいことがあります」

お疲れ様です。

本日も読んで下さり誠にありがとうございます。

これからも投稿していきますので良ければ次話も読んで下さい。

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