第七話(裏)
“シャルロットへ
この手紙をシャルが読んでいる頃には俺はこの世にはいないだろう。
だがこの手紙を読んでいるという事はレイノスと出会って無事でいる事だろう。よかった。
これからこの手紙に書かれている事は真実だ。
レイノスからも聞いただろうが
ノクトはこの世を掌握しようとした魔王の子孫だ。
そしてアンリは魔王を討ち滅ぼしたとされる英傑の転生者だ。
シャルを含めて三人はレイノスが面倒を見てくれるよう手筈を取っている。
今まで黙っていてすまなかった。
人一倍努力家で責任感が強かったシャルなら怒りを覚えて当然だろう。
今さら何も守れなかった俺が何を言い訳しようが意味がないと思う。
だからおれが癒えるのは二つある。
これからどうなろうとシャルの事を愛している、
そしてこんなクソったれな俺を愛してくれてありがとう。
これから先健やかな時を過ごせることを祈る、
エドワード“
手紙の内容に目を通したシャルは目元から綺麗な滴を垂らしていた。
シャルは手紙を読み終えた後手紙を胸に抱えて嗚咽交じりで泣いた。
泣きじゃくるシャルは床に膝を付いて周りにいる悪魔達の視線を気にせずひたすら泣いた。
周りにいる悪魔はシャルの読んだ手紙の内容を知らない。
しかしシャルと共有している魔力から伝わるシャルの感情が伝わってきた。
伝わってくるシャルの感情は混沌としていた。伝わってくる感情はめまぐるしい、しかしどこか温かい。
悪魔達にとっては今までにない不思議な感覚を覚えた。
お疲れ様です。
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