264/336
??????話
「まさか体一つを潰されるとは」
ヒストリア某所。
塔から抜け出した傍観者は別の根城へ移動していた。
体を失った傍観者は魂だけとなって根城に戻ると新たな体に乗り移った。
「だが、これで魔王の力量を測れた。良い報酬を得られた」
傍観者は口角を上げて机の上に置かれた地図を見た。
「そろそろ次の段階に進むとしよう」
そう言うと傍観者は地図の上に置かれているチェスの駒を見た。
駒は独りでに地図の上を動いている。
「まあ、力量さえわかればこちらも手を回しやすくなる」
傍観者は地図の上のチェスの駒を見ながら手に持っている新たな玉虫色の駒を置いた。
玉虫色の駒を置いた傍観者は笑い声を漏らしながら黒の大駒と白の大駒に目を移した。
「さてこれからどうする?魔王、ノクト、シャル?」
玉虫色の駒を置いた傍観者は薄気味悪い笑い声をあげて地図の上を動いている駒達を見て手元に置いてある酒を口に運んだ。
お疲れ様です。
本日も読んで頂き誠にありがとうございます。
これからも投稿していきますので良ければ次話も読んで下さい。