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第四十一話(表裏)

「まだ生きてやがったのか⁉」


 塔の中から聞こえる声にラザフォードは声を荒げた。


『いや、私は死んだ。体だけはな』


 ラザフォードの言葉に塔の中の声は不可解な返事を返した。

 塔の中の声が返事を返すと塔の天井が急に輝き出した。

 輝く光が床に立っている勇者と悪魔達を照らした。


 そして次の瞬間光の槍が天井から降り注いだ。

 シルフィーは咄嗟に聖剣術の盾を顕現して降り注ぐ光の槍を阻む。

 顕現された聖剣術の盾は降り注ぐ光の槍を阻むが、光の槍が聖剣術の盾と衝突すると聖剣術の盾は脆く砕けた。


「全員こちらに集まるのだ!」


 砕けた聖剣術の盾を見た魔王は大声を上げて聖剣の切っ先を天井に向けると聖剣から漆黒の炎が溢れ出して降り注ぐ光の槍を燃やしていく。

 降り注ぐ光の槍は漆黒の炎に燃やされ跡形のなくなるが、天井から燃やされる光の槍の数が徐々に増えていく。


 増えていく光の槍は漆黒の炎に燃やされるが数が増えたからなのか、跡形のなく燃やされるよりも先に漆黒の炎を貫いて塔の床に刺さった。


『皆を守ろうとするか、魔王。だがそれもどこまで持つかな?』


 塔の中に聞こえる声は必死に光の槍を燃やしていく魔王を嘲笑しながら話した。


「なら試してみるか?」


 くすっと笑う魔王は聖剣を構えて漆黒の炎を放つ間、悪魔達は魔王の方に手を伸ばした。

 魔王に手を伸ばした悪魔の手から魔力が伸びていき魔王の体に繋がった。

 魔王の体に繋がった魔力は徐々に魔王の体に送り込まれる。


 魔力が魔王の体に送り込まれると聖剣から放たれる漆黒の炎の火力が徐々に上がっていく。

 増えていく光の槍よりも火力の上がる漆黒の炎は光の槍が放たれる天井の輝きへ伸びていく。そして漆黒の炎が天井の輝きへ辿り着くと、漆黒の炎は天井の輝きを呑み込んだ。


 漆黒の炎に呑み込まれた天井の輝きは徐々に輝きが失われた。

 漆黒の炎に呑み込まれた天井は崩れ落ちて天井が砕けた。

 天井が砕けると降り注いでいた光の槍が消えた。

お疲れ様です。

本日も読んで頂き誠にありがとうございます。

これからも投稿していきますので良ければ次話も読んで下さい。

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