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第二十九話

 翼を失った翼竜が咆哮を上げるとノクトは構えた聖剣に纏う聖なる気を刃に形成して放った。

 ノクトの放った聖なる気の刃を翼竜は刺々しい鱗に覆われた尻尾を鞭のように動かして弾いた。

 弾かれた聖なる気の刃は粉々に砕けるが、弾き返した尻尾の鱗は傷一つ付いていなかった。


「さすがに硬いな」


 自身が放った聖剣術で傷一つ付いていない翼竜の尻尾の鱗を見てノクトは眉間にしわを寄せた。

 ノクトの聖剣術を弾き返した翼竜はノクトを睨みつけると巨大な顎を全開した。

 翼竜が開いた顎から光が収束していく。


 《龍吐息ドラゴンブレス》を放とうとしている翼竜にノクトは聖剣を構える。

 ノクトは両手に意識を集中させるとノクトの両手から勇者の紋章が浮かび上がった。

 両手に紋章が浮かび上がった直後、ノクトの構える聖剣の纏う聖なる気がより濃く、早く奔流しだした。


 勇者の紋章によってより強化された聖剣術の気をノクトは翼竜に向かって放った。

 ノクトの聖剣術と同時に翼竜は《龍吐息》を放った。

 ノクトの放った聖なる気と翼竜の放った《龍吐息》が衝突すると、衝撃波が巻き起こった。

 巻き起こる衝撃波にノクトはすぐに足に力を込めた。


 衝撃波に吹き飛ばされないように足元に力を込めたノクトは衝撃波に吹き飛ばされずに耐えきった。

 衝撃波を巻き起こしたノクトと翼竜の攻撃は対消滅して目を焼く程の閃光を放った。

 ノクトは反射的に目を瞑って閃光から目を守る。

 閃光が収まるとノクトは再び目を開き翼竜を見た。


 翼竜も目の前で起きた閃光に眼を瞑っていた。

 ノクトは構えている聖剣に力を籠めると聖剣術の気がが奔流する。

 奔流する聖剣術の気をノクトは目の前の翼竜に向けて放った。

 聖剣術の気は奔流し渦を描きながら翼竜の元へ飛んでいく。

 聖剣術の気が翼竜にぶつかると翼竜の鱗は徐々に削られていき、亀裂が入る。


 翼竜の鱗に亀裂が入ると翼竜の皮膚から血が噴き出し体を切り刻み始める。

 切り刻んでいく聖剣術の気は翼竜の体から血が噴き出し、更に深く切り裂いていく。


 翼竜は悲鳴じみた咆哮を上げるとノクトは放っている聖剣術を更に力を注ぐ。

 聖剣から放たれる聖剣術の気は翼竜の腕を、脚を、尻尾を、胴体を切断していく。

 切断面から溢れる血飛沫は聖剣術の気の奔流に激しく周囲に散っていく。

 そしてノクトの聖剣術に切り刻まれた翼竜は最後に断末魔を上げて五臓六腑を切断された。

お疲れ様です。

本日も読んで頂き誠にありがとうございます。

これからも投稿していきますので宜しければ次話も読んで下さい。

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