第二十八話
ノクト達に《龍吐息》を放った翼竜達は山の頂に鎮座する翼竜の元にたどり着くとノクトは抜剣した聖剣から聖なる気の塊を翼竜達に放った。
ノクトの放った聖なる気の塊は集合しようとする翼竜達の間を通り、翼竜達の集合を阻んだ。
攻撃を仕掛けたと認識した翼竜達は翼を羽ばたかせて攻撃を放ったノクト達へ突撃した。
突撃してくる翼竜にノクトは再び聖剣術の気を放ち翼竜達の侵攻を乱した。
「今だ!」
ノクトは声を張ってファルコに次の攻撃の順番を伝えるとファルコは聖剣を構えて切っ先を突撃してくる翼竜達に向けた。
翼竜達に聖剣の切っ先を向けるとファルコの聖剣の切っ先から数多の光の槍が放たれた。
放たれた聖剣術の光の槍は一直線に翼竜達に飛んでいくと翼竜達の翼を掠めた。
聖剣術の光の槍が掠めた翼竜達の翼はたちまち燃え出して羽ばたかせる翼が一枚消失した。
翼が焼失した事が原因で地面へ落下していく翼竜達にノクト達は両足に意識を集中した。
すると四人の両脚に勇者の紋章が浮かび上がり、地面を蹴った。
地面を蹴ると四人は凄まじい速度で落下していく翼竜達の元へ駆け寄った。
駆け寄りながらラザフォードは構えている聖剣から青い炎の球が放たれて落下していく翼竜達へ襲い掛かる。
青い炎の球は空から落下していく翼竜達に直撃すると、青い炎は翼竜の残りの翼や赤黒い鱗を焼いていく。
翼竜達の翼が全て燃やし尽くされると同時に地面へ叩きつけられると翼竜は悲鳴じみた咆哮を上げた。
ノクト達がそれぞれ地面に叩きつけられた翼竜達にたどり着くと翼竜一匹ずつ勇者一人が目の前に立った。
包まれていた青い炎を体を振り回して振り払った翼竜達はそれぞれ目の前にいるノクト達に視線を向けた。
ノクト達はそれぞれ手に持っている聖剣を構えて青い炎を完全に振り払った翼竜に切っ先を向けた。
ノクトは目の前に視線を向けている翼竜を見た。
「やっぱり俺達を殺る気満々だな」
ノクトに向けている翼竜の視線は圧倒的な敵意と殺意が満ちていた。
勇者達が目の前に現れた翼竜は敵を屠る気をはらんだ咆哮を上げた。
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