第二十二話
声の主との声が途切れるとノクトは苦い顔を浮かべた。
「ノクト。気持ちはわかるが今は聞こえてきた声が話していた内容を整理すべきだ」
苦い表情を浮かべていたノクトに対して制するようにラザフォードは声をかけた。
「分かってます」
ラザフォードの言葉にノクトは声を静めて答えるが表情は未だにゆがめていた。
「まずは今まで起きた事を王宮へ伝えなければならない」
そう言うとラザフォードは指笛で鳥を呼び出した。呼び出した鳥はラザフォードの指に止まった。
指に止まった鳥を地面に置くとラザフォードは紙とペンを出して紙に今までの状況を書き記していく。
書き記し終わるとラザフォードは地面に置いた鳥の脚に括り付けると空へ羽ばたかせた。
「数日経てば王宮に届くだろう」
空へ羽ばたく鳥を見届けるとラザフォードはノクトを見た。
「俺達は国王の命通りノクトに聖剣を届けた。だから俺達は王都に戻る」
ラザフォードが話し終えるとラザフォードはホホに視線を移した。
ラザフォードが視線を移すとホホはラザフォードと目を合わせた。
「それでだ。ノクト。お前には現状を説明するのにどうしても王都に戻ってほしい」
「仕方ないですが、現状王都に戻る方が最善なのは確かですね」
ノクトはやや渋い顔を見せるがラザフォードの提案を承諾した。
ノクトが承諾の言葉を聞いたホホは目を輝かせて口を開く。
「それじゃ先生」
「俺もホホ達と一緒に王都へ戻る」
ノクトの返答を聞いたホホは満面の笑みを浮かべた。
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