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第二十話

 ノクトは魔王の血族の力を解放された時の出来事まで遡り共に暮らしていたアンリについて話した。

 アンリには湯者の紋章の中でも胸元に英傑の紋章を宿していた。

 そのアンリは悪魔達の手にあることをラザフォードに話すとラザフォードは唖然とした様子だった。


「ノクトの話が本当なら悪魔側は勇者の七つある紋章を全て手に入れたことになる」

「ですが、何が目的で勇者の紋章を収集したのか分からない以上、こちらは何の対策も取れません」


 ノクトとラザフォードが話をしている間にホホはノクトに塗り薬を塗り終えると幹部の上にガーゼを被せて包帯で巻いていく。


「ありがとう。ホホ」


 ノクトは患部の手当てをしてくれたホホに感謝を伝えるとホホは「どういたしまして」と返事を返した。


「先生。遅くなってしまいましたがこれを届けに来ました」


 ホホはそう言うと背中に担いでいた鞘に納剣されている聖剣をノクトの前に見せた。


「それは俺の聖剣」

「はい。国王様からの命で先生に聖剣を届ける役目を受けました」


 そう言ってホホが聖剣を前に出すとノクトは前に出された聖剣を手に取った。


「届けるのが遅れて申し訳ございません」

「気にするな。無事だったんだお前が謝る必要はない。ちゃんとシルフィーの命を全うしたんだ」


 聖剣を受け取ったノクトは腰に携えた後ホホの頭に優しく手を置いた。

 聖剣を届けるのが遅れたことに申し訳なさそうな顔を浮かべているホホにノクトは優しく言葉を返した。


「それはそうと、何でノクトはここに滞在してたんだ?」


 ラザフォードはふとした疑問をノクトに話した。

 ノクトは口を開いてラザフォードの疑問に答える。

 ノクトは師匠であったレイノスに託された聖典の虚偽について調査するためにザイロンの聖典を複写するためにアルカポスに滞在した事を伝えた。


「なるほど。それでレイノスの言う通り聖典に違いはあったのか?」


 ラザフォードの問いにノクトは首を縦に振った。


「はい。ところどころにヒストリアの聖典とは違う記述がされていました。ですがまだザイロンに普及している聖典しか複写できてません」

 ラザフォードの問いに肯定するとノクトは治療のために脱いだ上着を着直していく。


「まずはシルフィーに現状を伝えるのが最優先ですね」

「そうだな。一刻も早く勇者シルフィーに伝えないと」

『その必要はないぞ』


 ノクトとラザフォードが現状をシルフィーに伝えるべきと話しているとどこからか人の声が聞こえた。

 ノクト達はどこからか聞こえる声に辺りを見回した。しかしこの場にはノクト達以外誰もいなかった。


「誰だ⁉」


 ラザフォードは声を張ってどこからか話しかけた人物に何者か尋ねた。


『今は誰であるかは些末な問題だ』


 どこからか聞こえる声はラザフォードの質問をうやむやにすると話を続ける。


『悪魔側が勇者の紋章を揃えた事は私があなた方と話しているように国王様に伝えている』


 声の虫が見当たらないままノクト達は何者かの声を聴くしかなかった。


「何で俺達にその事を伝えるんだ?」


 ノクトはこの場にいない何者かに話しかけた。


『やっと暇つぶしの遊戯が盛り上がってきたのだそろそろ駒達に状況を伝えた方がいいと思ったまでだ』


 何者かの声はいたって上機嫌な口調でノクト達に話を続けた。

お疲れ様です。

本日も読んで頂き誠にありがとうございます。

これからも投稿していきますので世k出れば次話も読んで下さい。


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