第十五話(表裏)
シャルは顕現した光の剣でノクトに斬りかかった。
ノクトはシャルの斬りかかった光の剣を赤い剣で受け止めた。
「さすがに何度も戦ってるだけあるわね。同じ攻め方じゃ何も動じなくなったわね」
「あぁ。だからもうこの手は通用しない」
シャルの言葉にノクトはぶっきらぼうに返事を返すと、ノクトは空から雷撃をシャルに向けて犯った。
シャルはノクトの魔術による雷撃を後方に下がって躱した。
互いに間合いを取ると握っている剣を構え直した。
そして先に動いたのはノクトだった。
ノクトは握っている赤い剣を振るい剣の軌跡から赤く光る槍の雨をシャルに放った。
シャルはノクトの放った赤く光る槍の雨を魔術を展開して魔法陣から放たれる雷撃の弾丸で全て撃ち落とした。
赤く光る槍の雨と雷撃の弾丸が衝突して対消滅した閃光の中を突き破るノクトはシャルの間合いを詰めてシャルに斬りかかった。
シャルはノクトの斬りかかった赤い剣を光の剣で受け止めた。
ノクトとシャルは互いの剣で鍔迫り合いになると互いにしばらく動けずにいた。
互いに出方を窺って動かずにいると先に動いたのはノクトだった。
ノクトは地の魔術でシャルの脚を地の鞭でからめとり一歩も動けなくした。
そしてノクトはシャルに風の魔術でシャルに斬りかかろうとした。
しかしシャルは周囲から飛んでくる風の刃を同じ風の魔術で散らした。
ノクトの風の刃を無効化したシャルは発動した風の魔術で足元のに絡んだ地の鞭を砕き鍔zウェイ愛の状態からノクトとの距離を取った。
距離と取ったシャルは次に自身を呑み込み雨ほどの大きさの火球を複数顕現してノクトの元へ放った。
放たれた火球はノクトの元へ飛んでいくと、ノクトは水の魔術を発動して水の盾を形成した。
ノクトの形成した水の盾にシャルの放った火球が衝突するとすさまじい蒸発音が響きながら水の盾が水蒸気と化していくが、水の盾を水蒸気と化していく火球も水の盾によってどんどん小さくなっていく。
ノクトは水の盾の術式を書き換えて火球を防いでいた水の盾を変形させて火球を覆いこむように形を変えた。
変形した水の盾は凄まじい蒸発音を上げて水と共に消え去った。
「どうだ? もうシャルの手の内は分かった。それだけ攻撃しようがもうシャルの攻撃は俺に当たらない」
「強気なところも昔から変わらないわね。ノクト。けど——」
そう言うとシャルは握っている剣を空へ投げ上げた。
投げ上げた光の剣はどんどん上空へ上っていき目視できない程に空へ上がっていった。
「これはどう防ぐ?」
シャルは真剣な表情でノクトに質問すると上空からゴロゴロと不穏な音が響き始めた。
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