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嫌味な口調で再生してください コロナうがい薬編

作者: 村山佳博

ちなみに私は某発表は発表の仕方とメディアの報道の仕方はどうかと思いましたが、可能性を考えて行動を推奨したこと、それを呼び掛ける行動をしたことは良かったと思っております。


っていうか、短時間営業とか感染拡大防止効果と費用対効果が微妙なもん推奨するなら、免疫力上げる方法とか解っている事や効果が有りそうなもんもっと啓発してくれ。

はっきり解るまで待ってたら、もう終わってんじゃね?と考えています。


政治的意図はありません。なお、疑問に思うことありましたら出来るだけ自分でも色々お調べするのをお勧めいたします。


「ポピドンヨードには殺菌や消毒効果がありますねぇ。そんなもので時間を分けて何度もうがいをしていれば、唾液を使った検査では陽性率は減って当たり前。そうは思いませんかぁ?」


「おっしゃる通りですね」


「そうでしょう、そうでしょう。しかし、いくら口の中だけウイルスが居なくなっても病気が治るわけではない。それならインフルエンザもうがいをしていればいい事になる。うがい薬がコロナに効く。とんだ風説。とんだ誤解を招く行動。その結果薬局からは商品が消え、必要な医療現場には届かない。百害あって一利なし。滑稽ですねぇ」


「そうでしょうか」


「何ぃ。違うというんですか?私に逆らうというんですかぁ?違うというなら言ってみなさぁい?」


「確かにうがい薬がコロナにかからない、感染させない、重症化を防ぐという確たる研究結果が出ているわけではありません。現時点ではまだまだ不確かであると言わざるを得ないでしょう」

「なら何が「しかし!それらの可能性が否定されたわけではありません。」


「例えば口内ケアによって誤嚥性肺炎を予防することが分かってきています。重症化の要因が同じメカニズムで起こるならばある程度の予防効果が有る可能性は有ります」

「また、感染経路に唾液などの飛沫感染が指摘されています。今回の大阪府の実験結果からはうがい薬を使い細かくうがいをすることで唾液を使ったPCR検査で陽性率が下がる傾向にあった。つまり唾液の中のウイルスが減少するというのが示唆されました。つまり、唾液が原因の飛沫感染を抑えられる可能性もあると言えると考えます」


「では、うがい薬を奨励した方が良いという事かね?」


「それは早計であると考えます。」

「重要なのは全てまだ可能性であるという事です。これらは推論にすぎません。サンプルも少なく対照実験がされていません。確かな結果が出ては無いという事です。」


「はっきり言いなさいよ!!つまりどういうことだね!?」


「我々は現在までに積み重ねられた結果と可能性で動くしかないという事です。例えば口内のウイルスを減らすという目的に対して通常の水をつかってのうがいが実験されていないので解りません。そもそも口内のウイルスが減る事で感染拡大防止になるか、重症化を防げるかという事に対しても推論から導き出せる可能性でしかないということです。」

「しかし!そもそも新しいウイルス、新しい出来事!そのような事に対しては今までの積み重ねを基に未来を考え行動する必要が有ると考えます。中には確かな事が解るまで待った方が良いことも有るでしょう。ですが、それらはメリットとデメリットを比べて行動するべきであると私は思います。行動しない事もリスクなのです。」


「私はうがい薬のむやみな使用はその点では推奨されるべきではない、と考えます。その理由の一つはうがい薬を使用したうがいと水でのうがいでの対照実験での風邪の予防からです。この実験によるとうがい薬を使用した方が水でうがいしたより風邪を予防できませんでした。つまり、うがい薬を日常的に使う事は飛沫感染の可能性を減らす可能性は有っても、自分への感染を予防する効果はない可能性が有ります。」


「また、この研究の中でのうがいの仕方は舌の裏側から唾液が出るためそこを洗うようにうがいをすると有りました。これは一般的なうがいと言えないでしょう。うがい薬の使用法として想定されているうがいの仕方と違う可能性が高いといえます。ヨードは妊娠中の方など害になり得る方がいらっしゃいます。通常と違ううがいがよりヨードを吸収する可能性も否定できません」


「では結局うがい薬を使用する事は滑稽ということではないですかぁ。さっき私に逆らいましたよねぇ?」


「それは早合点というもの。例えば風邪気味の時などにはかえって使った方が良い可能性もあります。また、感染されている方ならば感染拡大防止のため殺菌効果が有る方が良い場合もあり得るでしょう。適切なタイミング、適切な使用方法というものが有るだけ、という話です」


「では、どうすれば良いというんだね?」


「私は水を使ったうがいをすれば良い、と考えます。」

「うがいには清潔な水での手洗いが感染症を予防するように、口内を清潔にし、風邪を予防する効果が有るといえます。インフルエンザには効果が無いという意見も有りますが、口内を清潔にすることでその分の免疫力を他の事に使えるという考え方もあります。また、うがいをすることでも唾液は一時的に排除されるため、うがいをした際には時間は不明ですが飛沫感染をさせるリスクを下げられる可能性が有ります。」


「もちろん、これらはあくまで可能性の話です。実際にどうなるのかはわかりません。」


「しかし!今までの研究などの結果から、うがいにメリットは有ってもデメリットは無いといっても良いでしょう。手間も金銭的にもそこまで大きな負担になる事は無いでしょう。」 

「なら!行動をすべきだと私は思います!!」


「ご決断を!!!」


ちなみに正しいうがいの仕方はまず口をゆすぎ、その後ガラガラとするそうです。

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