「金縛り」
「金縛り」
定番の心霊現象、金縛り。
体験されたことありますか?
科学的に解明されてる現象でもあり、人間は疲れてると身体は眠ってるのに脳だけが目覚めてしまうと、意識はあるのに身体は寝てるから思うように動かせなくてそれを錯覚してしまうそうです。
最後にみた景色=寝床や寝室の天井の風景を脳が映し出して、それを肉眼でみているつもりになるのだとか。
そういった意味の金縛りは私も何度もあります。
夢は夢と気がつけずに悪夢に苦しむタイプの私ですが
頭のなかで理解してるから恐いけれど金縛りのときだけは
「ああまたか」
と冷静です。これも脳だけある程度は覚醒してるからなのでしょうか。
しかしある日の金縛りは少し違いました。
いつものように身体が動かない感覚で目が覚める。まだ真夜中の暗さだ。
と、
私の顔の上から三十センチくらい上のところに
だらんとぶらさがる裸足の足の裏二つ。
うん、吊ってらっしゃる
このだらーん感は吊られてる感じのだ。
大人の男性くらいのおおきさとゴツさだ。
しかし金縛りのときは毎回冷静な私。
解くときもコツがあって、これは霊的なアレじゃないからいい加減起きやがれ自分!
と思いながらおもいきり自分の腕を動かす命令を下すと本体が起きるので今回も同様に
(どうせ自分の夢が作り出した幻なのだから邪魔なんで手で払ってやれ、立体映像のようにスカスカっとすり抜けて足が消える瞬間目が覚めるはず…)
といつも通り、せいやっと右手を動かしました。
ぶらさがる右足に触れた瞬間
ベタっ
と本物の人の足に触れたような触感だったのです。しかも
ヒヤっ
と、氷まみれの水風呂に何時間も浸かっていたかのような温度まで右手が感じとり、そこから全身にトリハダがたっていく感覚で目が覚めました。
起き上がれば当然そこに足はなく、真夜中の世界から一転。外は日が登り、朝。
あの感覚は人間のもので、確かにこの手で触れた余韻がまだ残る。
脳が指先にまで感覚を伝える夢だったのか、そうでないのか。未だにわかりません。
寝る前にはストレッチして、カフェインを断ち、快適な環境でおやすみください。