『転生』
目が覚めると何もない空間にいた。
足元も上も視界全てが白。
「ここはどこだ?
俺は死んだはずだが…」
あたりを見回すもどこまでも白一色。
それは余りにも現実離れしていた。
そしてもう一度見回したとき、先程はなかった家が視界に入った。
疑問に思いながらも、俺は何かに引き寄せられるかのようにそこに足を進める。
家の中に入ると一台のノートパソコンのようなものが浮かんでいた。
そう、浮かんでいたのだ。
なんの支えもなしに。
家のなかを色々見て回ったが、有るのはやはりそのノートパソコンだけ。
俺はその戸惑いながらもパソコンを立ち上げた。
パソコンが立ち上がってすぐ、画面に表示されたのはゲームのキャラクターメイクだった。
全くもって理解ができない。
頭で状況を理解できていないのにも関わらず、しかしどこかからそのまま続けろと言われているような気がする。
俺はその声に従う事にした。
キャラクターメイクとは言っても中途半端なもので、見た目や性別などは変更できないようだ。
選べるのは世界と初期の服装だけ。
このよく分からない状況に少し苛立ちを感じながらも、先ずは手順通り世界を選ぶことにした。
クリックして進んでみると半端ではない数のリンクが並べられていた。
これが全てどこかの世界の名前なのだろうか?
しかし数が多すぎてどれがどんな世界かわけがわからないので、検索という項目があった為そこで条件を絞り込んだ。
それでもまだとんでもない数が表示されている。
面倒くさくなった俺は適当に一つを選ぶと、そこに出てきたのはファンタジーな世界の写真と説明。
その説明によると俺が選んだ世界は剣、魔法、ドラゴン、ドワーフなどが当たり前の所謂SFな世界なようだった。
既に面倒くさくなっていた俺は、迷わずその世界に決定した。
世界を選ぶと次に装備欄が表示された。
色々といじってみるが服は死ぬときに着ていたストライプのスーツと革靴しかないようだった。
ただ装備メニューにはメイン装備とサブ装備、その他装備というのが有り、メイン装備とサブ装備は剣、刀、槍、アサルトライフル、杖など様々なものから選べた。
そして何故か、その他装備はその装備全てを選択できた。
しかしSMGの銃器や刀の種類などは選べないようだ。
俺はメインを刀、サブをSMGにし、その他は一応全てにチェックをつけておいた。
俺は『完了』をクリックし、そして意識を失った。