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オタクな自分は打たれ弱いんです!  作者: TAKAHA
第一章
13/16

新たなる衝撃

大変お久しぶりでございます・・一か月以上も空きまして申し訳ありませんでした!!!




「ふあぁぁ・・・・あさ~」


日差し除けの布の隙間から差し込むやわらかい光を感じ、目を覚ました私は目を擦りながらふかふかのお布団から顔を出す。

まるでふわふわの雲に包まれているみたいなお布団は、一度もぐりこんでしまうともう出たくないくらいに気持ちがいい。


「むぅぅ・・・」


眠い目を擦りながらチラッと横を見れば、ラダは幸せそうな顔をしてまだ夢の中にいるみたいで心がほわっと暖かくなる。

母様達の事を考えると今にも泣きそうになっちゃうけど、そんなのは母様達が望んでいないから、私は今ある幸福に笑みを浮かべるようにするって決めた。


「アイト・・?」


もぞもぞとラダを起こさない様にそっとお布団から這い出して隣のベッドを見ると、誰もいない寝所と脱ぎ捨てた様な寝巻があった。


「いつのまにおきたのだろう?」


この街でアイトが宿をとってくれてから今日でもう3日目。

森に居る時もそうだったけど、アイトは時折ふらっといなくなって・・・何かしらの木の実を持って帰ってくる。

お金はあっても困らないけど、今はこれで十分すぎるほどだなって言っていたから狩りをしに行ったってことはないと思うし・・・忘れ物は無いって言っていたよね?



でも、多分・・・アイトは森に行っているんだろうなって考えが頭から離れない、一体どうしたんだろう。



「ぅう~ん・・・ねぇちゃま?」


窓を開けて、遠目に見えるオリエントの森を見ていたら背後で気配が動いて、ラダが目を覚ましたみたいだった。


「あ、おこしちゃった?おはよう、ラダ」

「おあよぉごじゃいまふ~・・」


あくびをしながらのあいさつにクスリと笑って、顔を洗いに湯殿の方へ行ったラダから視線を外して窓の外へまた視線を向ける。

大通りに面しているカイさんの宿はこのバルセの街を見渡せる位置に立っていて、今朝もここから旅立つ人や他国の商人さん達が行きかっているのが見える。


「今日もいいてんき!」


色々な心配事もたくさんあるけれど、今は目の前のことをするって決めたんだから!


「お母様!お父様!おはようございます!今日もラダとわたしはげんきです!」









「おはようございます」

「ございましゅ!」


着替えてから階段を下りて、一階の受付の横にある食堂へ挨拶をしながら入れば、ここ3日で顔見知りになった常連さんや従業員さんが挨拶を返してくれて空いている席まで案内してくれた。


「おはよう2人とも、今日は何を食べるんだい?」

「カイさんおはようございます!わたしもラダも今日のおすすめでいいです。ラダにはかじつ水を下さい!」

「ふふふ、畏まりました」


子供わたしたち用にと少し高めの椅子をカウンターの端に用意してくれて、今日もカイさん自らが注文を取ってくれる。

あらかじめアイトが多めにお金を払ってくれているので、遠慮なく欲しい物を頼む。逆に遠慮するとアイトの機嫌が悪くなるから今ではカイさんの宿では遠慮はしてないの。

それに足りなくなっても何かあったと気の為ねって、おこずかいねっていってアイトにお金をちょっと貰っているから大丈夫!


「おう、ちび共!元気そうだな。そうそう、アイトは2時間ほど前に出てくるって言って外に行ったぞ」

「あ、おはようございますジャンさん!アイト、きょうもそとに?」

「あぁ、顔色が少し悪かったけどなぁ・・・いつもので」


出してくれた朝食を食べ始めてすぐに、バルセ騎士の副団長をしているジャンさんが私達の横の椅子に座った。

何時もはキチンと後ろに流している朱色の髪も無造作に下ろされていて、制服ではなくて私服の所を見ると今日は休み見たい。楽しげに細められた目は濃い青色だけど、暖かい色をしているように見える。


だけど、どうしたんだろう?いつになく疲れて見える。


「あと・・1時間後ぐれーに迎えに来いって言われてっから、飯食ったらアイトを迎えに町はずれまで行くつもりだけどよ。ちび共はどーすんだ?」


ご飯を食べてる私達の頭を軽くポンポンとあったかくって大きな手で撫でて、私の横に座ったジャンさんは花茶を口にしながら私達を見て聞いてきた。


「・・え・・と・・」


この街で一番偉いカイさんも、その奥さんも、団長さんにジャンさんを始めとして、みんなみんなとっても暖かい人ばっかり。

今までは母様以外信じられる人いなかったけど・・・アイトと出会って、もう大丈夫だってホッとしたのは何故か直ぐだった。そして、町に来た時からずっと考えていた事があったの。


アイトだって大変なのだもの、必要以上に迷惑かけちゃ駄目だって、そして・・。


「えっと・・できたらカイさんの、うんん・・店のお手伝いしたいなって思ってるの!!」


ジャンさんに朝食を運んできたカイさんにずい~っと乗り出して、自分でもびっくりするくらいの声で言ってしまった。

言われたカイさんもそれを聞いたジャンさんもとっても驚いているけど、言ってしまった手前取り消せない。


「う~ん、それは嬉しいんだけど・・・」


そう言ってカイさんは困り顔・・うん、困らせてごめんなさい。

でも、それでも私はずっと考えていた事だから・・。


「だって・・だってずっとアイトにめーわくかけるわけにはいかないもの!森でであっただけのこんな子供のわたしたちにおいしいごはんにあたたかいおふろに、きれーなふくまで買ってくれても、わたしたちはアイトに何もかえせれないもん・・・そ、それに・・・」


椅子に座りなおして、ぽつぽつと話し始めた私の話を時折2人は顔を見合わせたり、困ったように笑ったりしながらも決して遮ることなく聞いたくれた。




この街では朝食は外で食べるのが一般的みたいで、泊りのお客さんだけでなく市民の人も結構見る。

でも、私達の周りには人は少なくて私も二人に遠慮なく思いの内をぶちまけた。


「はぁぁ・・・おまえなぁ~」

「ふえっ?!」


ジャンさんが大きく息を吐いたと思ったら急に私の頭をがしっと掴んで、乱暴にがっしがっしとかき乱した。


「え・・え?」


ぐちゃぐちゃにされた髪の毛をそのままでジャンさんを見ると困ったような笑顔を浮かべていて、向かい側に立っているカイさんを見上げても何かを考えているかのように右手を口元に宛てている。


「子供の内は子供らしくしていればいいだろうに・・・はぁ、おさは・・あ~、旦那はどー思うよ」

「う~ん・・・事情が事情なのはアイトから聞いていますけどね。ティンはいくつだっけ?成人の儀まではまだまだあるでしょう?」

「あ、はい。えっと、あと10年はないけど・・・先です」


一般的には成人の儀まで基本子供は家の中で過ごすもので、大人だってそんな子供を見守っているのが普通だって聞いた。


学校へは望めば入れることは知っているけど、字を読んだり書いたりや国の歴史とかを学ぶのなら誰だって入れる。でも、私が入りたいのはもっと上の・・・本当は成人の儀が終わってから入るような学校・・。


だから、私が今2人に言った事だって到底許可が下りない事だって思うし・・・それ以上に、私達はアイトに養ってもらっている分際だからわがまま言えない事だって分かっているの。


「怒っているわけじゃないからね。ただね、お店で手伝ってくれるのは良いんだけど・・・専修学園や貴族院を始めとした高学園へはお金もかかるし、長期休暇はともかくとして一度入ると卒業まで出る事の出来ない寮生活になってしまうよ」

「手伝う分にはいいだろうが、給料とかは出せれねーぞ・・・家が店じゃねぇ成人の儀未満の子供の労働は犯罪だ、雇う方がな」


カイさんとジャンさんの、本気で私達を心配してくれる気持ちがとても嬉しいけど・・・今まで考えていた内容がお金の面でも、生活の面でも、すべてダメだって事に私はこの先どうしたらいいのか本当に分からなくなってしまった。


「ねーちゃまとあいとどっかいっちゃうの?いっしょにいれないの?」


悲しそうな顔をしたラダへ、なんて言っていいか分からなかった。





++++





「はぁ・・・マジで、つら~いぃ」


何度目かになる深いため息をつきつつも、腰に付けた袋から摘んできた光る花を口に放りこんで咀嚼する。相変わらず味はほんのり甘いだけ。

飴玉やミントのタブレットの様な感じでパクパクと食べているが、多分これは貴重な花なんだろうから・・・こんな風に食べてはいけないんだよなぁ・・。


だけど、中毒性でもあったのか、はたまた私に現れる症状の薬となっているのかは良く分からないけど、この光る花を食べると頭痛や立ちくらみが無くなる。


「ってか、ジャン兄さんおっそー・・・まだかなぁ・・」


自分が今いる此処は、街が多少見える・・か、なぁ~?っていう感じの、森の横道の所。

グーグー鳴いて威嚇しているブルドウとカーバンクルみたいなやつと、熊?いや、尻尾を見る限りキツネなのだろうか・・?


取りあえず、今まで見たこともないような姿をした動物が多い。地球にいる動物を足して2で割ったような変な動物が麻痺して私の横に転がっているが、今の所見た目が気持ち悪いとかそういう部類じゃないのは救いかも知れない。といっても、気持ち悪いのは気持ち悪いでいるけどね。


ジャン兄さんを待っているのは、こいつらを運ぶのを手伝ってもらうため。


一昨日森に入った時にあり得ないくらい巨大なブルドウを見たと言ったら、ジャン兄さんが是非とも狩ってこい!っていうんだよね。

まぁ、今日はそんなでっかいのはいなかったんだけど、大型犬くらいのちっちぇーのはいたのでこれで勘弁してもらいたい。


「アイトー!わっるいわっるい、待たせたか?」


口に入っていた花を咀嚼し終えて飲み込んでから、そよそよとふく風の気持ちよさに空を見上げながら目を閉じよとした時、小坂を駆けあがってくるジャン兄さんの赤い髪を視界にとらえた。


「あー、兄さん!いや、待ったけど・・意外と早く終わった自分が悪いから大丈夫~」

「そっか。ってか、お~・・・ブルドウにカーバンにフォックルじゃねーか・・・なんでお前はこの森に入っても無事でこんなに珍しい奴ばっかり狩ってくるんだ?」

「さぁ?良く分かんないけどさ、珍しい奴らって・・こいつらに聞いてよ。私が探して狩ったわけじゃなくって、こいつらの方が私を襲ってくるんだから」


エモノを狙って狩りに出たのはたった1度だけで、それ以外は基本正当防衛の末の狩りだ。

パンパンとズボンに付いた土を払いつつ立ち上がって言ったら、真面目な顔をしたジャン兄さんにまた座るように言われたので、不思議に思いつつも私はまたその場に腰を下ろした。


私の用事なんて、遺跡に行って花を摘んできただけだしね。って、さらっと言ってるけど、この森に入る事事態とても通常出来る物ではないって知ったのはもっと経ってから。


「ちび共も飯食い終って、ゴーシュが・・・カイさんの息子と街見学に出掛けたぞ」

「え、カイさんに息子さんなんて居ったの?!ってか、そんな子供を持ってるくらいの年齢ってことにびっくり!」

「まぁ、あの人は結婚早かったからなぁ~!ゴーシュだって次男だしな」


人の見た目ってそれ通りの年齢じゃない人って多いし、そういうのを察するっていうか・・・幼い子供はともかく、人が怖いって感情が根深い私は壁を3~4枚隔てて人と接するって感じだから、人の顔ってじっくり見たりしないし・・。


何となく自分が思っていたカイさんって多く見ても同い年位~3歳前後年上って思ってた。

あ~・・まぁ、この世界の結婚事情って知らんけど、現在を ――自分より3歳上として考えて―― 32歳として17くらいで結婚して子供が出来たとすれば子供の年齢は15歳位なら妥当・・・え?次男?!!。


ジャン兄さんは裏表なさそうでいい人ってなんとなく思ったから、ちょっと下かなって思ったけど親しみこめて兄さん呼ばわり。本人もそれでいいらしいし。


「ゴーシュは王都の騎士団に所属してんだけどな。先触れに昨日帰ってきてたんだよ」

「先触れって・・王都から誰か偉い人でもくんの?」

「あぁ、アイトも獣人の女の子保護した時に聞いただろ?先日の闇商人捕縛の件で、王宮から視察団が来るんだと。他の所に比べて小さめだけど、バルセは西1番の交易領街だからな」


そんな世間話的な事を言いながらも、ジャン兄さんの眼がどこか泳いでいる。


「ジャン兄さん・・どーかしたん?」


「あ~・・まず何から話すべきか」って始まったジャン兄さんの話は、ティンに・・あんな小さな子にだいぶ気を遣わせてしまったんだなが、最初に頭に浮かんだ感想だ。


「その、な。アイトは、どうしたいんだ?」


ティンは外の事もろくに知らない上にまだあんなに幼いのに、カイさんの店を手伝ってお金を稼いで寮のある専門学校に入ろうと考えてたみたい。

誰かに養子に入ったり後見人になってもらうのは、自分の居場所があの子達が嫌っている実の父親にばれた時には迷惑がかかるからって除外しているみたいだ。


でも、それにはティンの頭にあったお金の問題もそうだけど、学校には両親ほごしゃまたは身元を保証できる成人を過ぎた養い人がいないと入れない。


「できれば、あの子らが望むのなら養うくらい簡単だと思うんだけど・・・」


今これだけ何とかなっているし、お金の面で言えばあの2人を養うことは ――この世界でなら―― 大丈夫かもしれないが、帰れる方法があるのなら自分はいつか元の世界に帰りたい。


というか、稼いだところで自分でのお金の使い道が特にないのが問題だ。


相変わらず文字がわからないので本は読めないし!!グッツもなければ歌い手さんもいないからライヴにもイベントにも行けないしコミケもなければコスプレもできん!!


あっ・・・あぁぁ!!!!そういえば来月にはコミケに大っ好きな歌い手さんのライヴが・・・だめだ!考えたら限りなくへこむ!!!!


「う~ん」


それは置いといて・・・私はホントの所、他人が怖いし人が嫌いだ。


元居た世界でもそうだけど、子育てってママ友に保護者の集い・・子供を持つ親同士の交友とかも大切じゃないか。

今までも恐怖心を抑えてフレンドリーに見せて出来るだけ人と距離を置いてきた自分からすれば、言葉の裏を読むことすらできないし、色々と怖いと言う感情しか起きない。


1人でいる方が当然気は楽だし嫌われることだって虐められる事だってないし、他の人に迷惑だってかける事がない・・・でも、1人ぼっちは寂しいって気持ちもある。

だから私は人好きされる様に明るく振る舞って、1歩2歩以上に分厚い壁を作って相手と接する。


「ティンが望むならば学校に入れてあげたいけど・・・年齢的に駄目なんだよね?」

「あ~・・いや、最低限の試験さえ通れば年齢は問われないけどな」

「飛び級とかもできるの?」

「優秀な奴ならそれも出来るが、そんな奴は数年に1人2人いるか居ないかだな」

「そうだよね~」


だけど・・。


この街の人たちは本当にいい人たちばっかりだ。ティン達だってすぐに馴染めるだろうし、それ相応の事はしてあげるつもり。犬猫と同じではないけれど、拾ったなら最後まで面倒を見なくちゃいけない分別だってあるつもりだ。


「自分は・・2人が望むなら、そこそこ稼いだしお金は出せるよ」

「まぁなぁ。お前の稼ぎは半端ねぇよ・・・ここにあんのも軽~く見積もって金貨8枚は行くだろうしな」


甥っ子を思い出しつつ、なんかちょっと人の親にでもなったかの様に真剣に答えると、ジャン兄さんも何かを考えるように頷いている。


「俺も何とか見てやりたいけど、この国では独身者ひとりものは色々とめんどくさくてよ・・生みの親ほごしゃの許可なく成人の儀前の子供を養子で取れない決まりがあんだよ。あいつらに適応されるであろう例外もなぁ、せめて婚約者や嫁さんさえいりゃ俺も違ったんだが・・・」

「相手がいないとだめだったら、自分はそれこそ除外だよ!・・婚約者がいなくても、彼女は?」


ジャン兄さんは、そっぽを向きながら「1年ほど前に彼女と別れちまった」と苦笑しながら頬をかいた。


「何別れてんだよ・・使えない・・」

「色々と言いたい事はあるが、まぁいい」


ボソッと呟いた私の言葉を拾ったジャン兄さんに拳で頭をぐりぐりされて超痛かったが、怒らすようなことを言った自分が悪いので甘んじて受ける。

決して自分はMではないが、幼いころからデブや不細工や体が弱かったからばい菌とかいわれて無視されると言うイジメにあっていた手前・・・こうやって見た目等で差別しないで構ってくれる人がいるのが嬉しくもある。


―――――頭は超痛くて、泣きそうだったが・・。


「せめてティンが学校に受り、あいつらが俺を選ぶならラダはオレが面倒見てやってもいい。学校に入れるという事は、知力的には成人とみなされるからな、婚姻に関する事以外では立派な大人として扱われる」

「そうすれば身内のほごしゃの判断で誰の養子になるか決めてもいい、と?」

「まぁ、そんなとこだ」


俺が言えるのはこれくらいだ。後はお前が決めろよ?と言われても、今聞いたことでも世界が違うから根本的な所で躓く。


「この世界くにの常識が自分には分からないから・・・私はカイさんを始め、みんなに聞いた通りの事しか出来んよ」

「だよなぁ~・・ほんと、お前どこの箱入りだよ」

「ん―――・・・ま、記憶がないけど、自分の血筋はお貴族様なんてがらじゃない」


確か曾ばーちゃんは武家旧家のお嬢様で良家出身だったって話は聞いたことあったけど、あの世界でもこの世界でもそれは特に関係ないし。


ティンとラダの事は隠してはいるけど、身分の高い子供だって気が付いているものも多い。何人かは引き取ってもいいって思ってくれているけれど、後々の事を考えると皆二の足を踏む状態みたいだ。

溜息をついてそういうジャン兄さんにうんうんと相槌をうっていたが、次のジャン兄さんの言葉に私はわが耳を疑った。


「だけどなぁ・・ティンもまだたったの51っていうじゃないか。ラダなんて20だろう?」

「・・・・・・は?」

「年の近い姉弟だから色々便宜は図れそうだけどなぁ」


ティンが51でラダが20・・年が近いって?え、何の数字???


は?てか、51と20って何?


え?年齢?


いやいやいやいや!


なに、どーゆー・・こと?


「何、アイトはあいつらの年齢聞いてなかったのか?姉であるティンがせめて成人していれば話は変わったが、60歳の成人の儀まであと9年ほどあるらしいからな」


ちょ、ちょっとまって!!成人が60歳?!それ還暦だろ?!


じゃなくて、え・・何、何なんだ?


空いた口がふさがらないってのはこの事だったのだろう。この世界に飛ばされたとき同様の衝撃が私を襲った。






時間が空きすぎていて話が・・・・


しばらくは仕事も落ち着いているしイベントもないので、次はもう少し早く描けるように頑張ります。

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