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lOVER S 2  作者: メアリ
1/1

不器用な男の恋愛

女を助けてから数日が過ぎ…

いつものように目的もなく街をただ歩いていると…


「ありがとうございました」


花屋から聞いた声が聞こえてきた。

「あっ! あなたは」


ナオは突然の事で言葉を失っていた。

あの日から、度々彼女の事が気になっていたから…

無言のまま、その場所から歩こうとした時…

「待って!」

「この間のお礼をしてなかったから…」

「お店に来て!」

そう言われ、何も話せないまま彼女の後を歩いた。


「この間は、ありがとう」

そう言って彼女は、コーヒーを出した。

「私の名前はマリ」

「あなたは?」


「あっ… ナオ」


店先から男の声が…

「ただいま~」

笑顔で部屋に入って来た。

「あれ?お客さん?」

「こないだは、助けてもらってありがとう」と間髪いれずに話す男は…


「弟のコウヘイです。」


ナオは一瞬安堵にとらわれた。「弟? なんだ弟か!」

そうか弟なんだ!

その場を笑って誤魔化した。

「でも、何で?絡まれてたの?」


コウヘイはナオに話した。

「お客さんに花を届けた帰りに、代金を貰うところを見られて…」

「それで…」

「その後に、母のお墓参りに行くので姉さんと一緒に…」


「そっか…」

ナオは何も言えなかった。

3才になった頃に両親はナオを、魔法の国に売った事を思いだしていた。


マリはナオの顔を見て…

「どうかした?」と尋ねたが…何も答えないままナオは店を出た。

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