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(第49章 酔って告白)



「それで、お母さんは、結局今も見つからないの?」と悲しそうな目で聞かれた時には、白ワイン1本と赤ワイン2本が空いていた。知らない間に3時間も経っており、時計は既に午前1時を示していた。美子もアルコールは弱くはなかったが、さすがに調子に乗って飲み過ぎたようだ。立ち上がろうと思ったが、足が取られてしまって動けない。

悠一も足取りはしっかりしているものの、随分酔って陽気になっていた。「大丈夫?すぐ上が俺の部屋だから、少し冷めるまで横になったらいいよ。怖がらなくても襲ったりはしないから。歩ける?」と言って体を支え、ベッドまで運んでくれた。

目の前がぐるぐる回っていた。会えたのが嬉しくて、話すのが楽しくて、調子に乗ってしまった。おかげで、永井社長のベッドに寝かせてもらえるという幸運に恵まれた。体を支えてもらって恥ずかしいけれど、逞しい腕や胸の筋肉が触れてドキドキした。

あの懐かしいフレグランスの香りがする。上質なシャツの手触り、頬を包み込む大きな手の感触に体が溶けそうになる。「水を飲んだ方がいいかな?」と言って体を起こして水を飲ませてくれた。冷たくて、とても美味しかった。

「胸が苦しそうだから、ボタンを外すけど、いい?」と耳元で囁かれたら、うれしくて涙が出てきた。「おやおや、泣き上戸なの?」と言って優しく髪を撫でてくれる。美子は、たまらず悠一の首に腕を回して抱き着いた。「ずっとこうして欲しかったんです。あれからずっと好きで会いたくて。お嫌でなければ、お願い。少しでいいから、こうしていさせてください」と懇願していた。

悠一は何も言わず、美子をギュッと抱きしめて優しくキスをしてくれた。そのまま夢の中へ。美子は、こうしてどこかが触れているだけで充分だった。むしろ、憧れの悠一とこんな二人だけの時間を持てただけで幸せだった。






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