25、長い旅を終えて
2023年2月から続く目の不調が、初めて眼科に一人で行って斜視とわかって、手術するか調べるために総合病院に行って、経過観察することになり、でもしばらくしたら斜視が止まらなくなり、手術をして、複視になって苦しんで、回復して。エッセイを書き始めたのが2024年10月。今は2025年5月。書き終わるまでに7ヶ月要してしまいました。自分でもこんなノロノロ更新することになるとは思いませんでした(汗)。本当に、追ってくれた読者の方には感謝という他ないです。
さて、目のことに移りますと、私は複視に苦しんだ時考えていたことがあって、それは「どうか、斜視の手術をしてよかった、と思える未来が来ますように」ということでした。そしてその未来はーー訪れています。A型作業所で、複雑な機械の組み立てをする新仕事を覚えることになりました。まだ着手してませんが、斜視のままだったら確実にやっちゃいけない仕事だったはず。まあ、それ以外でも普通に、斜視にならない状態というのは本当に気持ちがいいものです。双眼鏡も、何となくですが、前より両目の視野が重なり合っているように見え、見やすい!
ただもう、手術後のような「目さえ健康なら何もいらない」という気持ちは薄れて来てしまいました。見えていることが当然になってしまったみたいです。人は忘れる生き物だなぁ、と思います……。綺麗な花や鳥や風景を見る時、これはあの時君が渇望した世界なんだよ、というのを、時々思い出さないといけません。
一人で病院に行けなかった発達障害者として。今回のことで成長した、と言えば話は簡単で、病院でわちゃわちゃと色んな人と触れ合ったことは確かに刺激的で、成長した気にはなるんですけど……時が経つごとに、また一人で病院に行けなかった自分が戻ってきているな、と思うことがあります。結局やっぱり人は忘れる生き物で、成長しては元に戻ってまた成長して、を繰り返すのかなぁ、という感じがします。
それでもだんだんと成長します。ただ生きているだけで、何かは変わっていくと思います。変わらざるを得なくなります。私が父に「病院くらい一人で行け」と言われたように。「やばいかも」と思ったら、でもいいのかもしれません。精神科の主治医は「頼れるうちは頼っていい」ということを言います。そうなのかもしれない。頼っているうちに、いつしか自分でもできるようになるかもしれない。時間が解決することもあると思う。また、人間の神経は鈍麻していき、できない自分があまり気にならなくなるのでは、と予想していますが、これはどうなんだろう……。期待するしかないですね。
人にはそれぞれ成長の速度がある、とは自己啓発本なんかでも目にしますが、それは私も元々持っていた感覚で、「私は人と15年は遅れてるな……」と感じています。32歳になった今、やっと高校生くらいの感覚。そのくらい、色々ずれて生きてきてしまいました。
手遅れなのかもしれないですね。でも、別に手遅れでもいいのかもしれない。というより「しょうがない」と、いまさら受け入れるしかない気もする……。そして、手遅れと感じる自分を支えてくれる人や機関は確かに存在すると思いました。大人って基本的には親切、だと思います。まあ、母以外に頼るのは苦手なんですけど。今回は病院でもA型作業所でもどこかに支えてくれる人がいたなぁ、という思いがあります。
「踏ん切りがつかない」という点も、多分、時が過ぎれば直ってくると思いました。「行くか!? でも、でも……!」となる場面は、やっぱりあるのですが、だんだん、一人で行っていい場所、と自分が決めた場所が増えていく感覚があります(病院はでも、皆が行く場所なので比較的行くことが許されている場所です)。この間はなんと一人でカフェに出掛けてしまいました! 通勤路にあってガラス張りで、いつも観察していたため入ることができました。そこで、ツナだらけのクレープを食べてがっかりして、熱々の抹茶に火傷しそうになって……でも、今までの自分ではあり得ないことだったので、凄く嬉しかった出来事です。
最も問題なのでは、という点は「優柔不断」ですね。あり得ないほどの優柔不断。自分で決断したのにずーっと優柔不断。発達障害者は成功体験が少なく、不安が根底にあります。それも関係しているのかもしれないですね。自分に自信が持てない状態で大人になってしまった弊害なんでしょう。ちなみに、自信というものは行動してこそ身につくものらしいです。そりゃ、自信がつかないわけよ……。
それと、聞き取りの下手さ加減もかなりやばいですね。これは、もう、プライドを捨ててメモをするか、「ゆっくり話してください」と「わからなかったのでもう一度お願いします」が言えるようにならなければ……! 一応今回のエッセイでも挑戦しています。結構勇気がいることなのですが……これが将来すんなりできるようになっているいいな、というのが、当面の目標であり、課題です。
最後になりましたが、「皆、目を大切に!」そして、何かお役に立てましたなら幸いです。




