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14、S総合病院の入院検査 その2

 入院案内がありました。個室に連れられ、薬剤師や看護師と話します。看護師のおばちゃん、とってもいい人です! 「入院のご案内」という冊子をもらって、持ち物や服薬管理についての説明を受けます。書類に結局、発達障害ということを書きました。そして、自殺未遂のことも聞かれました。傷を見せたりして、和やかでした。「飛び降りてS総合病院に運び込まれたんです」といったら「S総合病院様様じゃない!」と笑顔でした。本当ですね。病室は4人部屋の一番安いスタンダードなものにしました。入院費も受付で概算できるそうで、帰りに受付に聞きました。そうしたら「高額医療費制度」の(エ)に該当するので、5万ちょっと、7万あれば足りる、とのことでした。まじか!と思いました。実は以前Kさんに「手術費は15万かかる」と言われていて、まさか3分の1とは思いませんでした。ありがたや。仕組みはよくわかんないけど。


 この日だけで、何人もの人と喋りました。大変だったけど、私は人と喋ると気分が高揚するので、とても刺激になりました。……と、ここまでは順調に思えたのですが……。


「A薬局との闘い」編に突入。帰りに、手術前に使う目薬をもらいにA薬局へ行きました。二つ薬局があったのですが、精神科で使っているのがA薬局だったので、こちらでも使うことにしました。しかし! 今は本当にもう何でもアプリアプリで、アプリ自体は入っていたのですが、個人データを入力&お気に入り登録を迫られ、正直もう来ないと思っていたので、「もうここ来ないと思うし……」と婉曲に、しかし粘り強く拒否しました。薬剤師さんは「うーん……うーん」と困ってしまって、私が最終的に「隣りの薬局なら登録しなくてもいいですかね?」と言ったことにより、ついに薬剤師さんも折れて、アプリなしでやってくれました。できんのかーい、というのと、こういう無駄なことなら他人にごねられるんだな自分、というのを感じました。まあ、その後、この薬局は気まずくて使えなくなりましたが! ちなみに後日行った隣りの薬局でもアプリを強いられ、断って、結局紙に書いたりして……無駄な抵抗だなぁ。そんなにアプリが嫌か自分。時代の流れに乗りなさいよ……、とも思えるのですが、仕方ないです。謎のこだわりなので。


 帰りのバス17時。いやー時間かかりました。長かった。ところで、バスって障害者手帳で半額になるのですが、250円の場合は端数繰上げで半額は130円になります。ところが、間違って125円入れてしまいました。「あっ! 間違った!」と言ったら、バスの運転手は「125円で合ってますよ」と言って、でも私は追加で5円払っちゃいました。そんな例外あるの!?と思いました。5円損した……?とは思いませんけど、何だか裏技を知った気分。


 帰って入院の荷物をまとめて、すっかり大人になった気分です。次の日、会社の人によい報告ができるな、と思いながら、安らかに眠ったのでした。


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