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12、緊張のバス、そして手術の説明が理解できない

 再びS総合病院に行くことになったわけです。今度は「手術する!」というしっかりした決意を持って。そしてバスで行くことにしました。どうしてもS総合病院の自転車置き場は狭いのでね……。最寄り駅からS総合病院行きのバスは大量に出ているので、自分でも行けるのでは、と思いました。バスの行き先表示もドカンと「S総合病院」と出ているので安心です。もちろんしっかりスマホで時間は調べましたよ! 朝の8時頃、最寄り駅に着いて、こっちに近づいてくるバスがあったので、走り寄って、運転席の扉をノックして、開けてもらい「S総合病院行きますか?」と運転手に聞きました。この方法は、以前知り合いのおじいちゃんとバスに乗った時見た光景で、真似をしてみた感じです。これ、後にもう一回やってます。結構普通の方法なのでしょうか、わからないですが。

一回バスの運賃がわかる券を無くしかけて焦りました。券を無くして運賃がわからなくなったら、最大の運賃を払えば解決、だとか、これも人から聞いた話です。


 9時頃病院に着きました。受付でマイナンバーを出す時、母親に「高額医療費のことを聞け」と言いつかっており、それを伝えました。しかし、私の質問が我ながら意味不明で、(だって本人がさっぱりわかってないからね……)受付の人困惑。よくわからんまま「紐付けされていればできる」と言われ、やっぱりよくわからない……まあ、いいか。


 眼科では再び検査をして、昼またいでの診察。T先生が手術の方法を説明してくれます。ところが、この説明が早すぎる! 「外直筋を緩める? 引っ張る?」というところに集中してしまい、他の話が全く入ってこない。結局諦めて、後で自分で調べよう、と思って、テキトーに頷いて終わってしまいます。ここで、「わからないのでもう一度お願いします」が言えない自分。プライドが邪魔してしまうのです。わからないって言いづらいのです。あと、言える場面じゃない(と自分では思ってる)というのもある。どうしてもできませんでした。本当に悲しかったです。この悲しみは1日ずーっと引きずります。「なんで私はこんなこともできないのだろう」という具合に。

 

 発達障害者の「わからない単語で思考停止してしまい、その後がどんどんわからなくなる」という現象を如実に表していると思います。これは発達障害YouTubeで見たのですが、本当にその通りです。

 

 そして今度は、少し聞き取れたところから、あらぬ妄想が広がります。

「先生、なんか外斜視じゃなくて、内斜視の手術の話をしてなかったか?」というもの。聞き取れた部分について考えると、外斜視の治し方じゃない気がして……まさか、勘違いしてるのでは……。

 でももう読者の方もおわかりのように、医者はまずそんな間違いを起こしません! さすがに。

 そして私はプロをめっちゃ疑うんですよね〜。多分、社会というものをまだ全然わかってないので、自分の狭い了見で何事も見てしまうため、こういう思い込みが生じるのかな、と思います。私は疑い深すぎる。自分を信じていないし、だから他人を信じられないです。


 とりあえず診察は終わって、頭の中で、さっき先生が言ったことはどういうことなのか推理をして(よくやります)、その後入院の書類をもらいました。用紙3枚くらい。問診票が入っており、私はそこに「手術の説明がわからなかった」と書きました。「インフォームドコンセント。納得いくまで聞いていい」と書かれていて、そうだよね……と思いました。後で思うのですが、こういうふうに、「聞き直す機会」は割と用意されていた気がします。


 帰りにドトールコーヒーのカフェラテ(アイス)390円を注文して、これがめちゃウマでした。機械に材料放り込んで作ってくれるんですね。地味に驚きました。

 帰りのバス。病院のバス停を探してしまった。行きと同じ場所でした。

 入院の書類を持って帰ってきて、まだ頭の中は、「わからない。先生の言ったことはどういう意味だろう」に支配され続けています。

 

 書類には連帯保証人を書く欄があって、叔父さんに父からお願いしてもらいました。連帯保証人は代筆でも大丈夫と書かれていましたが、一応、本人に書いてもらいました。

 

 ところで、T先生は「手元の斜視は50パーセントは治る」と言っていて、「あれ? 治らないかもって言ってたのに」と思いました。やっぱり悪めに言うのかな〜と思いました。50パーセント治れば御の字です。


さて、二日後、またS総合病院に行きます。精密検査をするので、時間がかかるそうです。 

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