10、悪化→再びM眼科
5月から8月の手帳に「斜視になった日の【斜】マーク」をつけている箇所があるのですが、多すぎて最終的に「ずっと斜視」と書かれています。ついには、仕事の作業中までも斜視が頻出。手元が二重になる日が続きます。「これは手術だな」と思いました。あまりにも不便で。感覚でどうにかできる仕事なので、なんとかこなしていたのですが、これはもう限界……。
というわけで、結局10月すら待たずに、8月下旬にM眼科に予約の電話を入れます。
「T先生にS総合病院で診てもらって、M眼科に戻ることになった。斜視が悪化したので診てもらいたい」ってのをすらすら言えたので、「急に予約上手になったな自分……」と思いました。
9月2日になって、M眼科に行きました。家に届いた大きな茶封筒を持って。私の病状の資料だとは思います。今回も1時間前行動です。だって不安だから。15分くらいで着いてしまいます。M眼科に着いて、また少し検査して、診察でいきなりT先生の元へ呼ばれました。院長からかな? と思っていたもので、ちょっとびっくりしました。そして告げられたのは、
「斜視の角度自体は以前と変わっていない。近く(手元)は寄り目が苦手だから二重に見えてしまっている。手術で治るかはわからない」という言葉。
「えーー!」と思いました。絶対悪化してると思ったのに。ここで再び「手術する」という決心が揺らぎます。
ところがところが、T先生、
「私は9月いっぱいでS総合病院を退職してしまうんですよ。それからはM眼科常勤になります。私が手術するなら9月中ですね」
とのたまった。
思考が混乱状態。どこから考えればいいんだ……。手術はすべきなの? いや、でも意味ないかもよ? できれば、というか、手術するならT先生に手術してもらいたい。T先生手術うまそうだし……! なんかできる男って感じがするし……! だったら結論を急がないと……いや、そもそも手術するの? どうするの?(本音では誰か決めてほしい。)
「手術する気持ちで来たんですが……」
と、つい私は言ってしまいます。
「では、手術の方向で考えましょうか。次の月曜日にS総合病院に来てください」
ネットで調べたら、月曜日にはT先生はいないので、仕事を休んで火曜日に行くことに(調べてよかった)。
「こりゃもう手術に話が向かってるな……」という危機感が少し芽生えていました。自分で言ったことに、しばしば後悔する人生です。
T先生は最短の手術日など教えてくれました。9月17、18、19日です。目の筋肉をいじるのは痛みを伴うため、全身麻酔で二泊三日の入院だそうです。私はここでも「生理日に当たらなそうだから良いかな」と考えていました。あとで調べたことですが、入院日に生理は普通にあることで、言えば大丈夫とか……(知恵袋情報)。
ちなみに、今回も先生の説明がわからなくて、「すみません、頭悪くて」と言ってしまいました。そしたら説明し直してはくれたのですが、良い方法ではなかった気がします。言う方も聞く方もなんとも言えない気持ちになる言葉だったかも……。先生の話は大まかに「近くが見えるように調整するために、遠くを調整することはできない」という話だったと思います。近くを優先するというのは無理ってことかなぁ、と思います。
「双眼鏡で二重に見えるの治るかも……」とここでも夢見ていました。
それでも、まだ内心迷っていました。優柔不断。自分で自分のことを決めるのが大の苦手です。ということで人にアドバイスを求めることに。