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第5話 イメージ

 


「いやー最初は黒乃さんってすげー恐い印象だったけど普通にいい人だったな!」


「まあ、もともと蓮と芽衣が変に絡んだりしてなければ普通に接してくれてたと思うけどね笑」


「要するにツンデレってやつね?」


「芽衣さん……。それはなんか違うような…。」


俺達は黒乃との第一印象との違いについて語り合っている。


そして食堂についた俺達は、パートナー達のご飯と自分たちのご飯を選んでいたが少し困ったように、


「てか、バスティーはテレパシーで何を食べたいか聞けるからわかるけど、小次郎達はどうやってパートナーのご飯を選んでるんだ?」


「バスティーは蓮様と同じものが食べたいです♡」


「と、まあ、こんな感じでわかるんだか。」


「確かに俺もカゲロウのご飯は勝手にこれだなって風に思いついたものを選んでるな。まるで当たり前かのように」


「あたしもそうね、ジャイアンは笹の葉が好きって勝手に思い込んでたわ」


ジャイアンに至っては、わかるだろ。とみんな思っていたがつっこまないでおいた。


「しずくは、ピシーにこれでいい?って聞いたら喜んでる様だったのでこれにしました」


「みんな、言葉が分からなくても心は通じてるってことだな!」


少し違和感を感じるが、あまり気にしないでいいか、


「それよりも俺は、カゲロウの能力と俺の剣道の剣さばきで戦闘訓練に参戦しようと思ってるんだが、みんなはどうなんだ?」


黒乃からどういう戦い方をするのか考えるよう言われてたのを思い出す。


「私はこの、少林寺拳法と、ジャイアンのこのカンフーでコンビネーションプレイを叩き込んであげるわ!」


「それに、ジャイアンってばすごい隠し技があるのよ♪」


そう言うと、何やら白黒のバリアーみたいなものが手の周りを囲い出した。


「すっごいでしょー!」


どうやら小次郎と芽衣は、パートナーに合った戦い方をもうすでにイメージしているらしい。


「しずくは、戦闘する事は出来ませんがピシーと一緒に祈る事で、皆さんのサポートに徹することができます!」


「すごいです!!雫さん!!ピシーさん!!私と同じようなことができるんですね!!♡」


バスティーが興奮気味に言うと


「同じようなことってどう言うことだ?バスティー。」


「そもそも俺は芽衣や小次郎みたいにスポーツはほとんど人並みにしかできないだぞ?」


「ふっふっふっ……。聞いて驚かないで下さいね……。」


「バスティーは今のこの力のままじゃ何の役にも立ちません!!」


口に含んでいたスープを漫画のように吹き出す。


「ゴホッゴホッ!!

バスティー。それは……。俺に死ねと?」


半分本気半分冗談でバスティーに尋ねる。


「違います蓮様!!私はまだまだ未熟ですがこれでも悪魔族なんですよ?」

「進化したらすっごい強いんですから!」


「それにバスティーの力はそれだけじゃないんです!」


「悪魔の力は人に取り憑いてこそ、発揮するんです!♡」


「つ・ま・り♡蓮様とバスティーは2人で1つになれるんです♡」

「それに、ほかの悪魔と違って、バスティーも戦闘に参加できるんです♡」

「一石二鳥って奴ですね♡」


ポカーンと口を開けたままの蓮。

しばらく考えると。


「ってことは今は俺が軸になって戦うと?」


「そうでございます!♡

早く1つになりたくてうずうずします///」


「変なポーズをしながらモジモジするな!」


顔を真っ赤になっているのが自分でもわかる。


「まあまあ、イチャイチャするのはその辺にしといてもらって……」


「別にイチャついてないわ!!」


すかさず小次郎にツッコミを入れる。


「みんなそれぞれ戦い方のイメージも出来たし、

お腹もいっぱいだし。早速訓練室に向かいましょ!!」


「そうですね!芽衣さん!

しずくもみんなの足を引っ張らないようにがんばります!」


「雫ちゃん。大丈夫だよ。」

「何だか俺が足を引っ張りそうな予感がするから。」


俺は正直不安でいっぱいだった。


「大丈夫ですよ蓮様!どうかバスティーを信じてくださいませ!」


「まあ、そうだな!何事にも実戦は大事だし!

とりあえず頑張ろう!」


こうして一足早く訓練室に向かうのであった。





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