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赤文字

作者: 尚文産商堂

昔、聞いたことがある話だ。

それは、相手を呪う方法。

一つずつ、相手に呪いを送り、その最後にダメ押しをする。

それで呪いは完成するということらしい。


その最後のダメ押しだけでも効果は抜群だという。

そのために、その最後の部分だけが独り歩きして、都市伝説のように聞くことになった。

それは、相手の名前を、自分の血を混ぜた赤インクで書くということ。

呪いを与えるためには、それを相手に見せる必要があるが、直接手渡しするという必要はないという。

もっとも、それをしようとは思わないが、もしもの時の為に覚えている。

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