ユグドラシルとエルフ
忘れてない、忘れてないヨ?
マズい…追いつかれる。
「博士、これ以上スピード出せないッスよ!」
チッ…エーテルを軍事利用何かさせるものか、どこまでも腐りやがって…
「あなた…」
「お父さん、怖い…」
大丈夫だ、俺が何とかする…エルフ!
(はい、なんですか?)
二人を格納してくれ、ユグドラシル含め保護最優先だ。
(了承しました)
「そんな!駄目ー」
「お父さー」
(格納、およびコールドスリープ完了)
…良いな?500A以上を認識したら開くんだ、それまではスリープモードで居てくれ、エーテル残量が減って来たらユグドラシルを変換しても構わない。
(分かりました、スリープモード…い…こう…)
田中!
「何スか?」
エルフを頼む、遺品として実家に届けてくれ。
「博士はどうするんス⁈」
こうなるのは予測してたさ、策は有る…だから、頼む。
「…了解ッス!!任せるッスよ!!」
帰ったら奢るからさ
「回らない寿司、楽しみにしてるッス」
わかったわかった…またな!!
…さてと、付近のエーテル濃度は…良好だな、覚悟しろよ腐れ軍人共…
ーget ready?ー
バトルスーツ構築!起動!のっけからシールド展開して突っ込むぞ!
ーok!ー
ウオラアアアアァァァ!!(ドーン…)
…
…
…
(…記録はここまでです)
「そんな…」
「実…どら息子が…!!」
エルフと呼ばれる箱の中身はお父さまの大事な家族とお爺さまとの研究の結晶だったのね…
二人とも、今は眠っているの?
(はい、コールドスリープは安定しています。)
そう、えっと…エーテルを補給したいのよね?
(はい、ロックの解除は博士本人にしか出来ませんので、それまで何が何でも守らないといけません。)
どれくらい必要なの?
(エーテル結晶三つで百年程保存可能です。)
じゃあ命令…は出来ないからお願いしてもいいかしら?結晶九個あげるわ
(AIにお願い…ですか、なんでしょう?)
守護対象を増やすだけよ、お爺さまとお婆さま、後はこの畑も…後はお父さまの座標を割り出して欲しいの
(受理しました)
「真央、何するつもりじゃ」
ちょっとお父さま探してきます
(座標追跡完了、アスタリスク軍基地の研究棟です)
遠隔でバリア貼れる?
(出来ません)
残念、メテオ落とせば手っ取り早いのに…
「みのり…孫が物騒な事言っとる…」
「真央ちゃん、それはダメよ」
はーい、探して来まーす!テレポート!
「消えおった⁈」
(エーテル反応消失、座標地点に出現)
まだ見ぬお父さま、今お迎えにあがります!
非公開機能付いてないのね…