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シンデレラ・フォロー   作者: 浜昭二
8/8

第8話 麗華の秘密

シナリオ風です。

○ 繁華街の中の公園 夕方

    麗華 立っている

    富子 走って来る  

  富子 「ここで転ふんだっけ・・・」

   富子 転んぶ

  富子 「やっぱり 転んだ・・・」

   富子 足を擦りながら

  富子 「あいたたた・・・ おまたせ・・・」

    麗華 微笑み 歩きだす

    富子 追って

    麗華 富子 速足で歩きながら

  麗華 「あれから 更新した?」

  富子 「えっ?」

  麗華 「姫ホ・・・」

  富子 「うん! さっき 次が 本番だって」

  麗華 「えっ? 本番?」

  富子 「うん! 本番・・・」

  麗華 「それ 犯罪だし!」

  富子 「犯罪?」

  麗華 「店にばれたら 罰金でクビだよ」

  富子 「・・・」

  麗華 「あんた ウツのわりには ワルだね」

  富子 「・・・」


○ 歓楽街の道路 夕方

    富子 麗華 歩いている  

    ラブホテルの前 2人 立ち止まる

    富子 恥ずかしそうに手を出す

  富子 「はい・・・」

  麗華 「えっ!?」

  富子 「はい!」

   富子 恥ずかしそうに手を出す

  麗華 「えっ!?」

  富子 「いいよ・・・」

  麗華 「・・・」

  富子 「もう! はい!」

   富子 恥ずかしそうに手を出す

  麗華 「いやいやいや 私 そんな趣味ないんだけど・・・」

  富子 「えっ?」

  麗華 「えっ?」

  富子 「・・・」

  麗華 「ほら 行くよ!」

   麗華 歩いて行く

   富子 追いながら

  富子 「えっ? ここで運命が変わるはずじゃ なかったの・・・ ねぇ どこ行くの?」

   富子 転ぶ


○ 下町の狭い路地 夕方

    植木鉢 自転車等が並んでいる

    麗華 富子 歩いて来て とある家の前で立ち止まる

  麗華 「入って!」

  富子 「えっ?」

   麗華 微笑んでカギを回して戸を引く ガラガラガラ・・・


○ 家の中

   富子 恐る恐る入る

  富子 「おじゃまします・・・」

   麗華 靴を脱いで上がる

  麗華 「上がって!」

  富子 「今日はここで・・・?」

    富子 恐る恐る上がる

  麗華 「ビールでも 飲む?」

  富子 「えっ?」

  麗華 「ちょっと待って」

   麗華 キッチンでお米を研いで炊飯器にセットして冷蔵庫を開けて缶ビールを2つ持って来る

  麗華 「はい!」

  富子 「あ ありがとう・・・」

   富子 部屋を見渡す

  富子 「ここは?」

  男の子(声) 「だだいまー!」

   男の子 勢い良く部屋に入って来る

   富子 男の子を見て

  富子 「えっ?」


○ 回想

   道路 夕方 

   数人のランドセルを背負った小学生(男の子)が富子の横を追い越して行く

   小学生 振り返り 富子に

  小学生     「バーカ!」

   小学生達 走って行く

   

○ 家の中

    麗華 富子 座っている

    男の子 ランドセルを背をって立っている

  富子 「あっ!」

  男の子 「あっ! バカだ!」

  麗華 「バカ?」

  男の子 「うん!」

  富子 「・・・」


○ 家の中 時間経過

    富子 麗華 座って缶ビールを飲んでいる

    男の子 隣の部屋で勉強をしている

  麗華 「そうなんだ この子産んで すぐ別れたんだ」

  富子 「別れた・・・ 何で?」

  麗華 「男の浮気・・・」

  富子 「ふーん でも 麗華さんに子供がいるなんて ぜんぜん知らなかったなー」

  麗華 「当たり前でしょ! あんたにそんな事 言う訳ないじゃん!」

  富子 「・・・」

   麗華 微笑む

  富子 「その男って・・・ まさか・・・ ホストの人?」

  麗華 「・・・」

   麗華 缶ビールを飲み干す 

  富子 隣の部屋を見て 

  富子 「名前何て言うの?」

  麗華 「えっ?」    

   富子 隣の部屋を見て

  富子 「彼の名前」

  麗華 「あー ユウサク」

  富子 「ユウサク・・・」

   富子 隣の部屋に

  富子 「ねぇ ユウサク君 将来 何になりたいの?」

  友作 「通販会社の社長」

  富子 「・・・」

   富子 テーブルの上の友作の給食袋を見る

   「なまえ まえざわゆうさく」

  富子 「えっ?」

  

○ 家の中 時間経過

     ラップが流れている

     テーブルの上には数個の缶ビールの空き缶 スナック菓子が散乱している

     富子 麗華座って缶ビールを飲んでいる

     富子 何気なくスマホに目を落とす

   富子 「あっ!」

   麗華 「えっ?」

   富子 「更新した!」

   麗華 「見せて見せて!」

   富子 「本番です・・・」

   麗華 「本番?」

    麗華のスマホが鳴る

   麗華 「あっ!はい もしもし エリカです・・・」

    麗華 キッチンへ行く

   麗華 「了解!」

    麗華 部屋に戻って

   麗華 「トミコ 行くよ!」

   富子 「えっ?」

   麗華 「ユウサク 冷蔵庫にハンバーグあるからさ チンして食べな ご飯はもうじき炊けから

       さ・・・」

   友作 「うん!」

   麗華 「たんなかったら パンとジョアあるから」

   友作 「うん!」

    麗華 隣の部屋で支度をする

   富子 「友作君 好きな子・・・いる・・・?」

   友作 「うん! 3組のアヤメちゃん!」

   富子 「やっぱり・・・」


○ 歓楽街の道路 夕方

    富子 麗華 歩いている  

    ラブホテルの前 2人 立ち止まる

   富子 「本番・・・ 犯罪・・・」           

                               つづく

                               また、見てね ト・ミ・コ


  

   シンデレラ・フォロー キャッチコピー


  「えっ? 私 ウツですか?」


  イジメ 、セクハラ、パワハラ、クレーム、サービス残業・・・

  どん底のアニメおたくトミコ

  ストレス発散に 競馬、競輪、競艇、パチンコ、ホスト通い

  かさむ借金

  医者からはうつ病の宣告

  薬漬け 

  「風俗? AV? ムリムリ 私 死ぬの?」


  そんな ある深夜

  SNSに 一件の無言フォローが・・・

  何気に フォロー

   と コメントが・・・


  「私のブログを読んで下さい 運命が変わります? キモ!」


   そこから 始まった 奇跡のシンデレラ ストーリー!


  「明日 私は行方不明になります? いやいや 困るんだけど!」


   すべてのどん底女子に送る 奇跡のシンデレラ物語!!


   今夜 あなたのスマホが カボチャの馬車に変わる!?






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