第3話 麗華の告白
シナリオ風です。
○ 介護施設 介護職員詰所
富子 疲れた様子で座っている
麗華 ドアから顔をのぞかせて
麗華 「7号室の大坂さんに・・・」
富子 クスクス笑う
麗華 「何 笑ってるの!」
富子 「いや・・・ ナオミさんでしょ」
麗華 「知ってるんだー だから シップ貼ってあげたって 聞いてるの!」
富子 「シップ?」
麗華 「あんた わざとでしょ!」
富子 「別に わざとじゃぁ・・・」
麗華 「昨日のレクリエーションの羽子板で筋肉痛だって申し送られてたよね!」
富子 「あっ!」
富子 慌てて行こうとする
麗華 「私が貼ってあげた・・・」
富子 「あ ありがとう・・・」
麗華 「はい!」
麗華 手を出す
富子 「い いくら?」
麗華 微笑んで
麗華 「お金いいから 今日 ちょっと仕事終わってから付き合って!」
富子 「今日?」
麗華 「そう」
富子 「発売日が・・・」
麗華 「何 ぶつぶつ言ってるの? 暇だよね!」
富子 「う うん・・・」
○ 廊下
富子 掃除機を掛けている
富子のお尻に手が
富子 「キャ!」
老人(男) ニヤリと笑い
老人(男)「いいケツしてるねー」
○ とある部屋
富子 老人(男)に 食事の介護してる
富子 「はい あーん」
老人(男) スプーンを持った富子の手を舐める
富子 「キャ!」
老人(男) ニヤリと笑う
○ とある部屋
富子 老人(男)をベットから起こそうとする
富子 「はい 起きますよー よっこいしょ!」
富子の胸に手が
富子 「キャ!」
老人(男) ニヤリと笑い
老人(男) 「なーんだ ペチャパイかぁー」
富子 「ペチャパイって・・・」
○ 廊下
富子の大きな声が響く
富子 「この スケベじじぃーーーー!!」
○ とあるカフェ (夕)
富子 麗華 座ってる
富子 気まずそうに座っている
麗華 「あんたさぁー お金に困ってるでしょ」
富子 「えっ?」
麗華 「私 知ってるんだ」
富子 「・・・」
麗華 「この間 あんたがサラ金から出て来たとこ見たんだ」
富子 「えっ?」
○ サラ金の前 数日前
富子 出て来る
○ とあるカフェ (夕)
富子 麗華 座ってる
麗華 「それから あんた ホスト 通ってるよね!」
富子 「えっ?」
麗華 「スターダストのリュウセイ知ってるよね」
富子 「・・・」
麗華 「あれ私の元カレ」
富子 「えっ?」
麗華 「ストレス? それとも 男好き?」
富子 「お 男好きじゃ・・・」
麗華 「ひょっとして 私のせい?」
富子 「そ そんなわけないじゃん・・・」
麗華 「もう 止めなよ」
富子 「えっ?」
麗華 「私みたいになるよ」
富子 「えっ?」
○ とある歓楽街の風俗店の前
エッチな立て看板
富子 麗華 歩いて来る
麗華 「入って」
富子 「えっ?」
麗華 「いいから 入って!」
富子 「いやいや 私そんな趣味は・・・」
麗華 微笑んで
麗華 「バカ!」
○ とある風俗店の控室
ドアが開いて 麗華 富子入って来る
数人の風俗嬢がいる
富子 頭を下げる
風俗嬢達 一瞬 富子を見て 無視してスマホを触る
富子 「ここは・・・」
麗華 微笑んで
麗華 「実は・・・ 私 ここでバイトしてるんだ」
富子 「えっ?」
麗華 「さっき言ったよね」
富子 「さっき?」
麗華 「もう! にぶいなぁー」
富子 「・・・」
麗華 微笑んで
麗華 「なんだったら 面接だけでもしとく? 店長 呼ぼうか?」
富子 「ムリムリムリ! 私 ペチャパイだし・・・」
麗華 微笑んで
麗華 「冗談! 冗談!」
店長 ドアから顔を出して
店長 「エリカちゃん ご指名」
麗華 「はーい」
麗華 富子に
麗華 「ホスト 止めなよ!」
富子 「・・・」
店長 富子を見て ニヤリと笑う
富子 顔を引きつらせて
富子 「どーも・・・」
○ とある歓楽街 夜
富子 人混みをブツブツ言って歩いている
富子 「ムリムリムリ・・・」
富子 ベンチに座る
富子 「麗華さん・・・」
富子 溜息をつき 何気なく スマホを触る
富子 「あっ! また こいつ・・・ 私のブログを読んで下さい あなたの運命が変わりま
す・・」
スマホを見ている富子の前を大勢の人達が通り過ぎる
富子 「なになに・・・ 勇気をだして面接を受けて下さい? こいつ 何 言ってんの!
ムリムリムリ!!」
つづく
また 見てね! ト・ミ・コ
シンデレラ・フォロー キャッチコピー
「えっ? 私 ウツですか?」
イジメ 、セクハラ、パワハラ、クレーム、サービス残業・・・
どん底のアニメおたくトミコ
ストレス発散に 競馬、競輪、競艇、パチンコ、ホスト通い
かさむ借金
医者からはうつ病の宣告
薬漬け
「風俗? AV? ムリムリ 私 死ぬの?」
そんな ある深夜
SNSに 一件の無言フォローが・・・
何気に フォロー
と コメントが・・・
「私のブログを読んで下さい 運命が変わります? キモ!」
そこから 始まった 奇跡のシンデレラ ストーリー!
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