第1話 富子の生活
シナリオ風です。
○ 介護施設 介護職員詰所
富子 疲れた様子で座っている
麗華 ドアから顔をのぞかせて
麗華 「17号室の大谷さんのオムツ交換した?」
富子 「えっ?」
麗華 「翔平・・・ してないよね!」
富子 「あっ!」
麗華 「もう!」
富子 慌てて行こうとする
麗華 「私が やったげた・・・」
麗華 詰所に入ってきて座る
麗華 「ねぇ あんた いつも 何 考えてるわけ?」
富子 「何って・・・」
麗華 手を差し出して
麗華 「はい」
富子 「えっ?」
麗華 「はい!」
富子 「えっ?」
麗華 「今日は 翔平 臭かったし 千円! はい!」
富子 「う うん・・・」
富子 財布から千円札をだして 麗華に渡す
麗華 「それと 今度の日曜 勤務交代してくれない?」
富子 メモ帳を見る
麗華 「合コン 入っちゃたんだよねー」
富子 「アニメフェア・・・」
麗華 「何?」
富子 「いや・・・ 何でも・・・」
麗華 「お願い! どうせ あんた 暇だよね!」
富子 「う うん・・・ いいよ・・・」
○ 競馬場 別の日
富子 馬券を握り締めて叫んでいる
富子 「行けー そのまま そのまま・・・ やったー!」
掲示版 3 7 10
富子 「あれ 5番は・・・ そんなぁー 何で 7番人気が来て1番人気が来ないわ
け・・」
○ 介護施設 別の日
富子 オムツ交換している
老人(男) 「痛いよー へただなぁー」
富子 「すいません・・・」
○ ATM
富子 お金をおろす
○ 競輪場 別の日
富子 叫んでいる
富子 「まくれー!」
数人 落車する
富子 「あー こけちゃた・・・」
○ 介護施設 別の日
富子 老人の食事の介助をしている
老人(女) 「ほらほら こぼした へたっぴー だねぇー」
富子 「ごめんなさい・・・」
○ ATM
富子 お金をおろす
○ 競艇場 別の日
富子 叫んでいる
ボート コーナーでひっくりがえる
富子 「あー ひっくりがえっちゃった・・・」
○ 介護施設 別の日
富子 麗華に頭を下げて謝っている
○ ATM
富子 お金をおろす
○ パチンコ店の出入口 別の日
富子 うな垂れて出て来る
○ 介護施設 介護職員詰所 別の日
富子 うな垂れて座っている ペットボトルの水を取ろうとして倒して零す 慌てる
○ ATM
富子 お金をおろす
○ ホストクラブ 店内
富子 数人のホストに囲まれて飲んでいる
ホストA 「富子さん もう一本 いちゃいましょうか?」
ホストB 「今日 マサトの誕生日なんですよねー」
ホストA 「シャンパンッタワーで祝ってやって下さいよー」
富子 酔って笑顔で
富子 「いっちゃえー」
ホスト達 喜ぶ
○ ATM
富子 「限度額オ-バー・・・」
富子 次から次へと数枚のカードをATMに入れる
○ 介護施設 別の日
富子 麗華 介護している
麗華 「あんた まだ こんな事も出来ないわけー 信じられなーい!」
富子 「ご ごめんなさい・・・」
麗華 「謝るより 手 動かしなさいよ! はい! 3千円!」
富子 「えっ?」
○ 消費者金融の出入口 別の日
富子 出て来る
○ 富子のアパートの部屋
壁一面に アニメのポスターが貼ってある
富子 寝っ転がってスマホを見ている
富子 「今日は代官山でチーズが美味しいお店を見つけましたっと はい 投稿」
富子 スマホを見ながら スナック菓子を食べる
富子 「フォロワー 5人・・・ 稼げます・・・ 占います・・・ エロ・・・そんな人
ばっか 誰か まともな人 フォローしてくれないかなぁー お風呂入ろっと!」
富子 バスルームから出て冷蔵庫から缶ビールを持ってきて机の上のスマホを見る
富子 「あっ フォローされた! 誰 誰・・・」
富子 缶ビールを飲む
富子 「ミスターゼット・・・ あっ! コメント来た! なになに・・・ 私のブログを
読んで下さい・・・ あなたの運命が変わります・・・ キモ!」
つづく
また見てね ト・ミ・コ