思わぬ敵
遅れちゃった、、、ごめんなさい。忙しい日々が続いておりまして小説を書く時間がないという程では無いのですが意欲が出ずにお待たせしてしまいました。ぼちぼち投稿していくのでゆるりとお待ちいただければ幸いです。
「ゲーム…?」
リディ姉さんはこんな時になにを言っているんだろう。
「そう、アルちゃんが勝ったら私の知ってること全部話してあげる。それの事も…ね。」
それ、と極秘資料の中にある白い化け物を指さした。
グラグラと視界が揺れる。考えたくもないが多分仮説に間違いは無いはずだ。リディ姉さんはきっとこの件に関わりがある。この白い化け物のことも知ってるってことは今になって何故また消滅したはずの白い化け物が出てきているのも知ってるんだろう。
「リディ姉さんは一体…」
上手く声が出ないまま口をパクパクさせながら何とか声を出す。
「ふふ、でも、」
続きの言葉を言おうとしたところでリディ姉さんがクスリと笑い私の言葉を遮った。
「アルちゃんが負けたら私はアルちゃんの大切なものを壊す。アルちゃんの大切なものの大切なものもぜーぇーんぶ、よ?」
頭の中がぐちゃぐちゃになる。どうして、リディ姉さんは何故こんなことを。私を恨んでる?いつかに私はリディ姉さんに何かをしてしまったのか、様々な考えが頭をよぎるがどれも確証を得られない。
「ゲーム…しないって言ったら…?」
予想もしないことに気が触れそうになる。緊張による強ばりで声が震える。
「そんな選択肢端から無いのよ、分かるでしょう。」
冷たい声、冷たい視線、いつもの優しいリディ姉さんとのギャップに酷く傷つく。
私の大切な物って?涼香に貰った物?それとも天界に保管してある私の本?いや…物ではなく者…?
サァ…と足先や頭から血の気が引く。
「涼香に手を出す気か…。」
やっと分かった。いや、分かっていたが分かりたくなかったんだ。私は私なりにこの人が好きだった。だけど、この人は敵だ。私の、私の涼香に…
「あぁ…ふふ…っ、アルちゃんの怒った顔は素敵ね。これはゲームだけど、平等なゲームでは無いわ。もう既に貴方の大切な者の首にはナイフが触れてる、この状況からどれだけもがくか見せて頂戴。」
そう言ってリディ姉さんは風魔法で緩い風を私の首元に纏わせ、解いた。
「勝ち負けの基準は何なの…。」
誰が見ても私が不利なのは分かってる。涼香に今何が起きてるのかは分からないけれど彼女ならきっと無事だ。大丈夫、だって涼香だもん、大丈夫だよね。
心の中で自分に言い聞かせながら目の前の敵を見据える。
「アルちゃんが私のペットを見つけられたらアルちゃんの勝ちよ。」
リディ姉さんはニコリと笑って手で狐を作る。
「ペット?」
私の知ってる限りではリディ姉さんはペットなんて飼っていない。どちらかと言うとリディ姉さんは無機物を愛する人のはずだ。
となればまさか…
「あなた達の言う…」
「「白い怪物」」
リディ姉さんと声を揃えて言う。リディ姉さんは私と言葉が被ったことに少し目を見開いて、ふ、と微笑む。
「ご名答、いい子いい子。」
馬鹿にされているようでカチンと頭にくるがグッと怒りを飲み込み考える。
見つけるって、あの山にいるわけでしょ?移動させるつもり?
「見つけて、捕まえるの?」
捕まえる、殺すとなったら難易度が高すぎる気がするしきっと起こってしまう出来事に間に合わない
。
「いいえ、見つけるだけでいいの。見るのよ。」
そう言うとふわりと身体を揺らし私の目の前から消えてしまった。
「見る…?」
その呟いた声が広い空間にジリ、と響く。
久しぶりに書くと楽しいけど前みたいに3000文字は書けないなあ。1話1話が短くなりますが物語の最後までのストーリーは決めておりメモに記載してるので、必ず終わりまで書き続けます。いつもありがとうございます( ¨̮ )




