作戦会議
ぁゎゎゎゎ...遅くなってごめんなさい...もうなんか自分の小説最初から読んでたんですけどもう訳分からなくなって、書けなくなって焦りました。
一応この小説のストーリーと最後の結末は思いついた時にメモに記録してるんですけど、実際に文を書くとなるとストーリーの事細かな情景描写、キャラクターの心情が出る言葉選びが難しいしもう何しても自分はこの話は満足しないんだろうなって思ったので、グダグダなままですが出させていただきます。いや、いっつもグダグダかぁ。
「とりあえずさ!」
私とミシューが頭を悩ませていたところで、優香が席を立った。
ガタリと椅子が揺れ、疲れているせいか椅子に集中してしまう。
「もう一度そのヤバいやつに会いに行こう!」
優香は高らかにそう言った。
ヤバいやつに...
私の目線は椅子に釘付けで、頭もよく働かない。
「...うん...。」
意識半分でそう呟く。
ガタンッッッ!
「っ...!?え?」
大きな椅子の音に意識が清明になった。
「はぁぁぁぁぁ!?!?何、涼香お主またあやつに会おうと思うのか!?お主まで頭がおかしくなったのか!?」
「なに?ごめんなさい、聞いてなかったわ。」
あまりに驚いた様子でミシューが叫ぶので狼狽えながらそう聞くとミシューはガッカリとしたような顔になった。
「ちょっとおねー、ちゃんと聞いてよー!」
ムスッとした顔で私に咎める優香。
全く話についていけない。少し眠らないとダメね...。
「なに?ごめんなさい、もう一度お願い。」
「だーかーらー!もう一度ヴァルバナに登ろう!」
...は?
「は?」
思わず心の声が漏れてしまった。
な、何を言ってるの私の妹は。恐ろしいやつだとさっき言ったわよね?私達まで呪いにかかってしまったらどうしようも無いわよ...。
「おねー、私と登山デートしよう!」
あぁだめ、白目剥きそう。
ドサッ...
「...か!...うか!」
うるさいわね...もう少しだけ...
「涼香!!!」
「はっ...!」
目を開けるとカーテンレールと淡い青の天井...
「おねー、大丈夫!?どこか痛くない?何か食べたいものある!?あぁ可哀想...んっちゅ...んむ...」
質問攻めにした後、答える暇もなくキスをする優香。
「んっ...ん...はぁ...。」
あ、舌気持ちいい。なんか果物っぽい甘さ...美味しい。
「なにっ...何をしとるんじゃ!!!」
べり、と私と優香を引き離すミシュー。
「なんか、優香口の中甘いわね?」
「さっきまでリンゴ食べてたのっ。おねーも、はい、あーーん♡」
私の口元に岩のように切られ不細工に皮が残されたされたリンゴ.....が差し出された。
「...あ、あーん。」
噛むと甘い汁が口の中に広がる。
うん、味はちゃんとリンゴだ。
「ウサギさんカットだよ!可愛いでしょ?」
無垢な笑顔で嬉しそうにそう言う優香。
ウサギさん...カット...?岩カットの間違えじゃ...。
「イチャイチャしおって...りょ、涼香!」
むむむ...と悩ましそうな顔をするミシュー。
ハッと思いついたようにリンゴを口に含む。
「...?」
不思議に思っていると、ベッドに寝そべる私の上に乗っかり、リンゴを咥えた口を私の口元に持ってくる。
あぁ...口移しね。
「ん...はほふへ(はよくえ)。」
ミシューは真っ赤な顔でそう言い目を細める。
シャク...
「...ん...はぁ...。」
こくん...
「っ...美味いか?」
「ミシューにしては良く考えたと思うわ。美味しかったわよ。」
そう言ってからミシューの耳元に口を近づけた。
「りょ、涼香?」
「貴方も美味しかったわ。」
小声で呟く。
「っっ...!!!」
ぼふっと音が出そうなほどミシューの顔が赤くなる。
かーわーいーい。
「おねー?」
優香が私の手を取り少し暗い声で呟く。
「ん?...ぁ、いやちが、あのこれは...優香?ゆう...」
優香は目の前が白くなるほどの電流を私に流した。
「はぁ...もう、もう大丈夫。もうやめましょう。ごめんなさい倒れちゃって。本題に戻りましょう。早急に。」
2回目の気絶に疲れきった私はそそくさとベッドを抜け出し席に座った。
「分かった...。」
ミシューはしゅんとしながらも席に座る。
「...。」
優香は...まぁ、そっとしておこう。
「で、えっと、どうするかって話なんだけど...。」
「だから山登ればって言ってんじゃん。」
イライラした様子で優香がそう言う。
「はぁ...優香、ちょっとこっちで話しましょう。」
ミシューも呆れてるしちゃんと向こうで話し合おう。優香もムキになってる気がするし。
「あのね、優香。さっき言った通り相手は強さも何もかもが未知なの。簡単に会おうなんて思えるような物じゃない。」
「私とおねーで山に登ってミシューだけがラヴィさんのとこに残ればいいじゃん。私とおねーだったらいける。」
「なんの根拠があって?」
無錯誤極まりない計画にイライラして、少し強めに言い詰める。
「この世界の誰よりも私達が1番強いから。」
「...自惚れすぎよ。神でも手が出せないような訳の分からないものに私達が勝てるかなんて分からない。」
「じゃあ一度手を出してみたらいい!無理だったら逃げればいい。」
「そう簡単に逃げれたらいいけれど!」
「神でも天使でも何にでも手伝って貰えばいい!!」
優香はそう叫んでバン、と机を強く叩いた。
「どうやって手伝って貰うのよ!」
「鳴ちゃんに言えばいい。」
ぎゅ...と心臓が締め付けられたのが分かった。
やっぱり優香もアルヴァが鳴なのを分かったんだ。
「な...るは...危険な目には...合わせたくない...。」
「そうやって、いつまでも鳴ちゃんの事守ろうとして、あの世界の鳴ちゃんと違って今の鳴ちゃんは不自由じゃない!!」
「私は鳴を傷付けたくないの!!」
頭が痛い。この話はもうしたくない。あの光景がずっと頭をよぎって、心がボロボロになる。
「そう言っておねーはあの時鳴ちゃんを守れなかった癖に!!」
プツリと必死に繋いできた何かが切れた。
「私はあの時...!鳴を必死に助けようとした...!!」
「だけど守れなかったじゃん!!」
「そうよ!!だから私は罪を償おうと...して...なのに貴方が止めたんじゃない...」
「っ...死ぬ事は...罪を償うことじゃないよ...。おねー言ったじゃん。後に残される人の事考えてって。おねーのそれは私と一緒で逃げただけだよ。」
「逃げ...逃げたかったっ...ぅっ...あの日のことを...あの光景を...忘れたくて...全部...終わりにしたかった...。」
ダメだ...言っちゃダメだと心の奥に閉まっていた言葉がどんどん溢れ出てくる。
「...おねー...。」
「殺してよ...もうあの日の事全部忘れて...終わりにして...。」
涙がとめどなく溢れ続ける。
「ごめんなさい...おねー言いすぎた。あのね.....。」
「あの時...私が死んでれば...鳴と出会うこともなく...あの人は泣かずに...死なずにすんだ...お父さんも...死ななかったかもしれないのに...。」
ずっと奥に閉めて閉めて閉めて閉めて閉め続けた記憶が蘇る。
「...お父さん...?おねー...何言ってるの?お父さんはおねーが産まれる前に死んだって...。」
叫び続けたせいでガンガンする頭にパズルのようにガチリと強く空いた記憶の穴が埋められていく。
息を吐くと白く曇る空気に、庭で揺れるスイートピー。
優しい笑顔で父と話すあの人を。私と母を心底恨めしそうに睨むあの人を。
父を殺したあの人を。
お読み下さってありがとうございます。
自分で読み直して文章の拙さとか、噛み合わない部分だったり、なんかもうてれてれ。てれてれ超えてもう半分溶けてます。
伏線回収全然できてないしこれから回収しようにも無理がある伏線とかあるからもう...。
伏線放り投げすぎ、敵地の地雷かな?




