地下と竜の名
いや...ほんとに...なんと言えばいいのか...ごめんなさい。どんだけ遅れんの?は?って思ってた方もいらっしゃると思います。ごめんちゃい...。
ご心配(?)お掛けしました。ブックマークをしたままこの長い期間お待ち頂いた皆様には感謝の言葉しか出てきません。(申し訳なさもありました)
ありがとうございます。読者の皆様大好きです。
それで...問題の受験の方ですが...(ドクン)
受かりました!!!!うわぁい!!!
なので、これからはもっとテンポ良く書いていきたいんですけど、この期間が結構小説の書く能力をすり減らしてたみたいで...今回のお話もグダグダなんです。書いていく内に能力を取り戻しますので気長にお待ちいただくと嬉しいです。
長くなりましたが本編へどうぞ!!!
ギルドの地下に案内された私達は広い部屋に入れられた。半ば軟禁状態と言うべきか。
「にしても...結構綺麗なものね。地下だというからもう少し汚れた所かと思ってたわ。」
私達が案内された部屋は、目立った汚れは見当たらず、というか、真っ白な壁紙は少しも汚れていないというくらいには綺麗だった。この世界にしてはなかなか高い宿ぐらいだと思う。日本でいうビジネスホテルくらいかしら。
「...うむ。清潔な方がラヴィも過ごしやすいじゃろ。」
しゅんとしながら私の話に答える真神竜様。
「仲悪いのかと思ってたけど、随分想いあってるじゃない。いいこいいこ。」
くしゃくしゃと髪を撫でてやると、真神竜様は照れくさそうに俯いた。
「あ...ぅぁぁ...がっぁぁ...。」
「...!ラヴィ、聞こえる!?ラヴィ!」
不意にラヴィが嗚咽のような甲高い悲鳴をもらした。
「ぁぁぁが...りょ.....ぅあぁ.....。」
...今涼香って言った...?聞こえてる。確信はないけれど、聞こえてると信じよう。
「ラヴィ、ラヴィ!一体どうしたんじゃ!しっかりせぇ!」
泣きそうな顔をして名前を叫ぶ真神竜様。
「...ラヴィ、大丈夫よ。絶対に助けるわ。大丈夫。」
「...ぎ...ぎ...ぁぁあ...ぅ...。」
...やはり、真っ黒に染まった目というものは何度見ても違和感が絶えず気持ち悪い。
はやく。早く治してあげないと。
『だって貴方が巻き込んだんだから。』
「...!?」
声が聞こえた。後ろを振り向いても誰もいない。
「...どうしたんじゃ、涼香?」
「...なんでも...ない...。」
どくどくと心臓が鳴り止まない。無機質で何も感じない若い女の声。優しく噛んで含めるように言っているようで急に深い谷底に落とされたような。気持ちが悪いのに心地いい声。頭がおかしくなりそうだ。
「...私知ってる...誰か知ってる...。」
でも、思い出したらだめなやつだ。ラヴィがいっていたなにかが来る。思い出したら終わりだ。考えるな。落ち着け。
「涼香?!涼香もどこかおかしいのか?大丈夫か?」
真神竜様は私の肩に手をやり、軽く揺する。
「...大丈夫。大丈夫よ。真神竜様、ごめん。今だけ、頂戴。」
「え?」
「ん...っふ...。」
「んんっ!?...んーっ!?」
吸血衝動。ここ最近頭を使い過ぎた。
キスで口を傷つけてしまったという体で、吸血する。
「は...んっ...ぁ...。」
ガリ...
「っっ...!?りょっ...んんっ!?!!」
「...んく...こく...こくん...っん...はぁ...ん。」
だめだ。足りない。
「りょ...かぁ...。」
「もっと...。」
再度口付ける。
「んっ...!」
「ん.....ふ...ごくっ...こくん。」
あーー、美味しい。アルヴァちゃん程じゃないけど美味しい。
「...ぁぁ...ぅ...はぁ...はぁ...。」
恍惚とした顔で私を見つめる真神竜様。
「ねぇ、名前。教えて。」
「は...へ?」
いつかに神竜には名前が2つあるってアルヴァちゃんに聞いた。1つは竜の神としての名前。2つめは自身を表す名前。
いつまでも真神竜様じゃ長いしね。
「教えて。真神竜様の名前、呼びたい。」
「...っミ、ミシュラティカ...。」
怯えた様な目で私を見上げる。可愛い。
「...長いわね。ミシューにしよう。」
真神竜様ぐらいの長さとは。びっくりした。
「ミシュー...嬉しい...それがいい。わしをそう呼ぶのはお主が初めてじゃ。お前だけわしをそう呼べ。」
ミシューは満足そうにふんふんと鼻息を荒くする。
「...可愛い。おいで。」
「えっ...のわっっ!」
ベッドに押し倒してやると、女の子らしからぬ声を出した。
「...ちょっと...のわって...。嘘でしょう。」
「っ...うるさいわいっ...。」
押し倒したって言っても今からそれをする訳ではありません。...いやホントにしないからね?ラヴィがこんな状態なのに楽しめるわけないでしょう。
この前馬鹿みたいに多い量のスキルやらを覗いてると、『眷属』とやらが見つかって、少し確認してみるとどうやら、『印』をつけた相手を自分の所有物として迎え入れることが出来るそう。
その『印』とやらの付け方が分からず、戸惑っているので、自分流で行こうかと。
「涼香...や、優しく...しとくれ。」
「...ごめんね、それは無理よ。痛くするわ。」
「!?」
初めは、首に牙でグリグリと...
「っっ...ぁぁっ...いっ...ぁっ!?」
ダメみたいね...1つ目失敗。
2つ目はキスマーク。
「...んっ...んっ..ぁ...っ。」
これも失敗。
最後の砦の3つめは物に『眷属』の魔法をかけて付けされる。このためにピアスを買ってきた。
「...はぁ...はぁ...涼香...なんじゃ...それ。」
「...『眷属』。じっとしててね。」
oh...穴が空いてない。
「...涼香...??」
「ねぇ、ミシュー。耳に小さな穴開けていい?」
「穴?な、なんじゃそれ。痛いやつかの?」
「...んー、チクッと?」
「そ、そういうプレイは...でも、涼香ならきっと上手じゃし気持ちいいじゃろう...でも...。一体どんなプレイなんじゃ...ど、どうしよう...股ら辺がジンジンと...。」
ボソボソ呟き出した...今考え中かしら...。
「いっ...いいぞ。もうすきにしとくれ...。」
...なんか変なこと考えてないかしら。まぁいいか。
「じゃあいきまーす。ちくーっとしますねー。」
「んっっ...!」
「あ、開い...」
「...っっ!?熱っ...なんっでじゃ...!?魔法が...!」
「...成功...かしら。」
ミシューの背中に小さなふたつの羽のマークが浮かび上がった。
「何をしたのじゃ涼香!!」
ミシューがすごい形相でベッドからガバッと起き上がる。
「ん?あまり気にしないで。害は無い魔法だか...」
「阿呆!!気にしないとか無理に決まっとるじゃろ!なんの魔法か言ってみろ!!」
う、うおぉ...この魔法を使うのはまずったな。
「えーっと...ミシューが私のものになる魔法。ミシューに何かあったら私に知らされる魔法。って感じかな?」
「...聞いていたら、古代の魔族に血を喰らうものが世界征服を図った時に使った魔法みたいだな...。」
げっ...まじか。そういえばミシューって凄い年月生きてたな...。
「ミシューはその魔族のこと知ってるの?」
「なぁに、おとぎ話じゃよ。そんな魔族おらんわ。」
ミシューはケタケタと笑い手を振る。
「...へえ?」
本当にいたのかどうかは分からないけど私が吸血鬼だって事がバレたら大騒ぎになるって事は分かった。
「して、その魔法の名はなんと言うのじゃ?」
「...へ?あ、えっと...」
これ普通に眷属だって言ったらアウトだし...えーっと...
「ん...ぅ...りょ...かぁ...。」
隣でモゾッと体を起こした気配がした。
「...ラヴィ!?起きたの!?」
くどいですが、遅れてしまい本当にすみません。
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