ガチレズ教師が転生したら!?
どうも、猫又です!連載作品ニ作目です!一作目の、ただ今10時ぴったり、可愛い後輩にキスされましたもよろしくお願いします。
こんにちは。私は、結城 涼香と申します。突然ですが、私は死にました。で、何故死んだ私が皆さんに喋れているのか、ということは数時間前に遡ってお話ししましょう。
7月26日午前7時58分
ふふっ、今日も可愛い生徒達と会えるわね。私は早乙女百合女学院別名百合女、といういわゆる、女子校の教師をしている。
「ふぅ、暑い…」
信号待ちで直射日光が当たる所にいるので暑くて仕方がない。パタパタと手で仰ぎながら信号が青になるのを待つ。するとヒラリと百合女の制服の女の子がスマホを見ながら私の横を通り過ぎた。…通り過ぎたのだ。私より前に行くと信号が赤の横断歩道に足を踏み入れることになる。
そこにたまたますごい速度のトラックが走って来た。
直撃したら絶対に死亡。こんな可愛い子の未来を奪っては駄目だと思い、私は横断歩道に飛び込み、自らを
犠牲にして女の子の襟を引っ張り横断歩道から出たのを確認して、一瞬のものすごい激痛とともに死亡した。…と思ったのだが、何故か真っ白な部屋に1人で突っ立っていた。
「な、何よここ…。」
「何って天界だけど?」
挑発的な声と共に現れたのは1人の女の子だった。
ーーー美少女ぉぉ!!!
「…貴方、名前は?」
「アルヴァ、天使だよ。宜しくね結城 涼香サン♪」
悪戯っぽく笑う。可愛いな。こういう子には調教系がよくきくのよねぇ。ウフフ。
「アルヴァちゃん、綺麗な名前ね。宜しくね。」
台詞を吐きながら、アルヴァちゃんに近付く。
「ありがとう。」
握手を求める手を差し出す。アルヴァちゃんは快く受け入れてくれる。でもざんねん、私は握手をしたい訳じゃないのよね。そんなことを考えながらアルヴァちゃんの手を引っ張る。そして、強引にアルヴァちゃんの唇を奪う。目を細めて不敵に笑うとアルヴァちゃんは、私の身体をグイグイと押す。顔が真っ赤だ。
ある程度、時間が経つと唇を離す。 透明な糸が私とアルヴァちゃんの唇を伝う。なんとも言えないエロさ。
「なっなっなっ!?」
アワアワと自分の口を両手で押さえて目を見開いている。可愛いなぁ。
「んっふふ、…で、なんで私は死んだはずなのにこんな所にいるのかしら?」
「ふっ、普通に話を進めようとするなぁぁっ!////」
質問をしたらアルヴァちゃんはスカートの裾を強く握り締め前屈みになって真っ赤な顔で抗議する。
「君にキスをした。その他に何の意味があるの?早く続けましょう。それとも、もっとキスの話、続ける?」
また、目を細めてからかうように笑う。
「ぅ…。わ、分かった。話を続けるよ。君が死んだのにここに居るのは…、」
「…」
「ここが転生する為の部屋、天界の転生地だからだよ。名前通り君には転生してもらうよ。」
「…は?」
……と、いうことで、現在に至る。
転生?どこに?私が?記憶はどうなるの?ていうかそんなことありえるの?
「えっと、まずは、転生っていうのは地球にまた生まれ変わるって意味?」
頭がごちゃごちゃのまま何とか言葉をまとめて言う。
「んーっと、生まれ変わるっていうのはあながち間違いではないね。でも、地球にってところは違うかなぁ?」
口に人差し指を当てて考えるポーズを取る。わざとらしいが、顔が美少女なため、文句無しに可愛い。ていうか、地球以外どこがあるのよ。惑星?火星?月?
「…と、いうと?」
「地球だけじゃなくて、リング世界…もとい地球人類から見ると異世界…だね。異世界は10種類あって、その中から選べるよ。」
何故か自信満々に言うアルヴァちゃん。可愛い。にしても、異世界…まじか。現実的じゃないな。もう、ここにいる自体現実的じゃないけど。宇宙の法則はどうなってるのやら。
「言いかけてたリング世界ってのは?」
「リング世界っていうのは、僕ら天使が呼んでいる異世界の別名だよ。僕らから見れば、別々の異世界がレコード状に並んであってリングっぽくなってるからリング世界、もちろん地球も含まれているよ。」
一人称が僕…。あざとい!でも良い!
「ふーん。なんかカッコいいわね。あ、もう一つ質問なんだけど、もし異世界にいったとして私の前世の記憶とかここにいる時の記憶はどうなるの?」
そうだ、これが一番気にかけていたことだ。大切な事や人を忘れたくは無い。
「それなんだけどー、普通は記憶を消さないといけないんだよね、新しい人生を歩ませないといけないし。それが僕らの仕事だしね。」
『普通』は?例外もあるということか?
「普通は、って例外もあるっていうことよね。もしかして私がその例外だったり?なーんて。」
「せーかぁぁい!そうなんだよねー!君にはとっっても危険なことがあってさー、天使の実験でさぁ、君の記憶が操作出来ない状態になってんだよねぇ。どういうことかわっっかんないんだよ。それともう一つ君には異常な所があってね、救済ポイントが89200ポイントもあるわけだよ。これは本当に異常だよ。」
な、なんだそれ、天使の実験ってなに?なんか良さそう。てか、救済ポイントってなによ?
「いろいろ突っ込みたいところだけど、まず、救済ポイントってなに?」
「あ、説明不足だったね。救済ポイントってのは、君が今まで生きてきて助けた人の数だよ。そう考えると、89200人助けてきたわけだよ!君は凄いよ。」
確かに凄いな…。でもそんなに助けた覚えが…。
「ポイントが入る基準って何なの?」
「そーだね、人生を変える転機が訪れた場合相手がこの人のおかげだ、と思った時のポイントだね。あと、言い忘れていたけど、『ありがとう』って言われた回数10回で1ポイントのありがとうポイント追加で、128500ポイントだからね。君何者なのさ?僕…いや、僕ら天使の中で初めてだよ、こんな凄い救済ポイント持ってる人。」
ありがとうポイント…なにそれ。アルヴァちゃんのほかに天使って何人いるんだろ。女の子みんな絶対に可愛いよね。
「そう。平均ポイントはどのぐらいなの?」
「平均は20000くらいじゃないかな?多くて30000だよ。今までの最大は33200だね。やっぱり上位は日本人だったよ。ありがとうをいうのが習慣みたいなもんだからね。ありがとうポイントが高いんじゃないかなぁ」
習慣って…、それは言い過ぎでしょ。にしても、平均ポイント低いなぁ、最大で33200?そりゃまぁ天使から見たら私は異常かなぁ。
「あ、思ってたんだけどさ、そのポイントって、何になるのさ。」
「んー?そりゃあ良くあるあれだよ、好きに選べるんだよ。ポイントを使ってお願いとかさ。魔法最強とか。不死身とか。」
「そんなの、ここにきた人みんな最強選ぶでしょう?みんな最強になっちゃうじゃない。」
そりゃそうだ。最強だったら世界征服だって何でも出来ちゃうわ。不死身も最強の一つだし。
「あー、君を例えにしただけだよ。言った通り君のポイントは異常なんだよ。最強とか不死身は、ポイントが異常なほど高くて、普通の人のポイントじゃ、無理無理。みんなが選べるのは、変幻自在とか、分身できるとかだよ。君の場合は、さっき言った最強系や、種族だって変えられる。」
まじか。普通の人は種族選べないのか。異世界ハーレムアニメとかでは、種族選べるのに現実はこうなのか。なんか、ガッカリよ。
「…種族は何があるの?」
「そうだねぇ、例えばゴーレムとか、食妖精、エルフ、鬼、獣人、スライム、人魚とかかなぁ。」
スライムってどんなのよ…。食妖精?なにそれ。エルフとなにが違うのよ?『食』がついてるから恐いわ。
「食妖精ってなんなの?」
「食妖精ってのは…えーっと?」
パラパラと分厚い何かの本をめくっている。さっきからその本ばっかり見ているから、多分そこにいろいろ書いてあるのだろう。てか、覚えなさいよ。
「あ、食妖精っていうのは、約5㎝位の大きさで、羽根が生えていて空を飛べるみたい。植物の繁栄や、怪我を修復したりできるみたいだよ。」
普通の妖精ね。残念なのような複雑な気持ちだな、と思っていたら続けてアルヴァちゃんが口を開く。
「あぁ、これは怖いね。死んだ人間の肉を食べるみたい。仲間達と群がって死体を貪るみたいだね。まるでカラスだよ。」
楽しそうに話すその姿は天使ではなく、悪魔の様な妖しい笑みだった。あぁ、この顔もいいな。苦痛に顔を歪ませて欲しくなる。想像しただけでヨダレが…。
まぁ、この話を聞いて、食妖精は除外だわ。性的に女の子を食べるのは好きだけど、人肉を食べるのは趣味じゃあないわ。すると、アルヴァちゃんが、あっ!と驚いた声を出した。
「なんでこんなところにあるんだろぉー!?吸血鬼だってぇ!吸血鬼は、血を飲まないといけないけど、これは、最強だねぇ。」
こんなところに、とは、最後のページのようだ。吸血鬼。私が想像するのは鋭い牙を持って血をすする、目が赤い童話や夢の世界の住人だ。大抵は悪者だ。
「見せて。」
ん、と言って、すんなりと見せてくれる。そこには吸血以外にはこう書かれていた。
『霧化、透視、遠視、命令殺傷、不死身、自殺、鬼化、威力倍増、コピー、魔法最大、自守最大、筋力最大、体力最大、体力浪費ゼロ、魔法無力化、飛行」
確かにこれは最強だわ。滅茶苦茶よ。こんなの可笑しいわ。ーーだからやっぱり、
「これにするわ。」
当たり前でしょう。最強が一番よ。平和に生きたいもの。というか、都合がよければ、女の子の首筋に舌を這わせる事が出来るのよ!?これ選ぶに決まってるじゃないの。
「おーけぇ。ポイント50000減ったから、残り78500ポイントね。他になに選ぶ?」
うわぁ、結構減るなぁきっついなぁ。
「じゃあ、女の子をメロッメロにするやつとかあるかしら?」
我ながら良い発想だ!
「…あるけど……だめ。」
スカートを、強く握りしめ、顔を赤らめながら上目遣いで、にらんでくる。ま、まさかこれは!
「あっらぁ〜、ヤキモチかしらぁ?」
「るっ、るっせぇぇぇ!?だ、黙れ黙れ黙れぇぇぇ!お前より僕の方が何歳も年上なんだぞ!れ、礼儀をわきまえろ、このぶれーもにょっーー!」
……図星だわ。最後噛んだ…可愛いわ。まじ尊い。
「じゃあアルヴァちゃんは、何歳なのよ?」
「437歳だよ!てか、レディに歳をきくなぁ!」
生きすぎでしょ。疲れないのかしらね。
「ま、無理って事なら、保留でいいかしらね。」
「切り替え早いな!うぅんっ、まぁ、保留にしといておっけ。姿やリング世界の場所はどうする?」
アルヴァちゃんはわざとらしい咳をして話を進める。
「このままでお願い。場所は自然が多くてスマホが使える所。」
「ねーよ、んなところ。まぁ、10ポイントで使えるようにはしてあげるけどね!」
「んじゃよろしく。なるべく治安が良くて種族の種類がいっぱいあるとこ。」
「わかったよ。言っとくけど吸血鬼はいないからね?」
「分かってるわ。」
さすがに天使でも驚く種族がポンポンといてたまるか。
「おーけ。ポイント残ってるから、あっちに行っても私と会話できるようにしてやる。…す、姿が見たいときは言ってくれてもいいんだぞ…。」
可愛すぎでしょ。もがきそう。
「毎日喋りたいわね、姿も頻繁に見せて欲しいわー。まぁ、オーケー。他に決めることはあるの?」
「もう大丈夫だと思う。リング世界に飛ばすよ?」
「うん。」
ーーーあ、そうだ。
私はアルヴァちゃんの目の前に立ち、
チュッ。
優しくキスをした。
「な!な!?」
「おっけ。飛ばしてちょうだい。」
「…っ!キスしたかったら呼んでいいよ…。飛ばすよ?行ってらっしゃい。」
眩い光の中にとっても優しいアルヴァちゃんの笑顔が微かに見えた。その笑顔はやはり、天使だった。
次話も是非是非みてください!