その後
レディーーース アーンド ジェントルメーーン
ボーイズ & ガールズ 大変永らくお待たせしました。(待っていたかどうかはともかく。)
まだテスト終わってませんが峠をこしたので溜まりに溜まったこの鬱憤もとい創作欲をぶつけてみました。いかがでしょうか?
「いくつか疑問があるんだがいいか?」
「もちろん」
「そのアーティファクトだがどうやって監視してるんだ? そもそも何気に観察対象者(?)多いよな。まさか勝手に感知して分裂したりしてないよな?」
「これは全て推測になるのだが宙に浮いているらしい。ついでにいかなる外的干渉を受けない故に機能が停止することもない。あと王族とかの場合は報告が上がってくるし、高魔力放出者は感知しているらしい。ちなみにさっきの諸々の出来事で君にも、めでたく監視がついたみたいだよ。」
……? はて、どういうことだ? ていうかいくら何でも早すぎやしないか? つうか不可視にして無気配の孤高なる(?)アーティファクトがどうして監視してるって分かるんだ?
「あぁ、それはさっきの襲撃の報告がされているからだろう。あと観察されたその瞬間に手の甲にルドベキアの紋様が刻まれて、淡い光を伴ってうかぶからね。魔力を手の甲に流しても浮かぶよ。こんなふうに。」
そう言って手の甲を見せてきた。ヒマワリみたいな小ぶりの花が浮かび上がっている。
あ、あなた……重要人物だったのね……
そして、さらっとスルーしたが、いつの間にか心読まれてた……読心術でももっているのだろうか?
「顔に出てたよ(ボソッ」
「……? なんか言ったか?」
「いいや、なにも?」
なんか貶されたような気がしたが気のせいだったらしい。
「最後に1つ、風魔法はないの?」
「風魔法か……つい先月生活魔法にカテゴライズされたよ」
なんでまた? って思ったけど多分、稀少魔法と同じ理由だろうな。科学があまり発達してない(と思われる)この世界で大気を想像するってのは難しいに違いない。その証拠に古代文明では一般的に使われてたみたいだし。現在はそよ風を出すのが精一杯だ、と言いながら実演してくれた。
──そよ~
気持ちのいい風だ。まるで暖かな春のそよ風のよう。
「これで全力?」
「ああ。鍛えればもう少しマシなのだろうけど、なかなか成果が出ないからね。他の属性を練習した方が有意義だからね。」
「そういうものか」
「ところでこれからどうするんだい?」
そういいながら、彼は俺の目をのぞき込んできた。ここが交渉の山場だと言わんばかりに。
「──? 特に予定はないよ。強いていえば近くの街に向かうことぐらいか? (どこにあるかしらないが)」
「それは良かった。街まで乗ってこないかい? ついでに護衛もしてもらえるとありがたい。」
どうせまた最後の条件が本題なんだろうな。強かだなぁー、商人って
どっちみち、道知らないから願ったり叶ったりだし選択肢はなかったんだが。
…………決して他意はない。だ、駄洒落とか、ね、狙ってなんか、ないんだから。
★★★
とうことで護衛として馬車の横を歩いている。え? なにがどういうことかって? 別に護衛に対する賃金の交渉をしようとして睨まれたり、周りの気温が3℃ほどさがったりはしてない。ないったらないのだ。
その道中のこどだ。一緒に乗っているリーダーことリゼリケット・ダカルファーからこんな話をきいた。あながち間違っていなかったようだ。リとダだもんね。もう少しリーダーについて触れとくと貴族の出でいま武者修行の途中なんだって。だから名字あったんだね。納得。
なんでリーダーと一緒なのかって? 聞いちゃう? それ。他の冒険者たちが俺のこと信用出来ないんだって。ちぇー。
その苦肉の策でリーダー同伴ということ。
閑話休題
さっきの話だが、なんでも上級魔法使った人たちが次々と行方不明になっているらしい。たまたま居合わせた人がいて“消えていく”様子も報告があったらしい。その原因とは──
「“混沌”?」
「そうだ。正確にはそう判断するしかない“何か”だ。実力者である高ランク者がいとも簡単に呑み込まれていったらしい。抵抗する暇も無かったそうだ。」
「“混沌”ってあんな感じのヤツ?」
「ああ。……ってええ!?」
今の話からして標的は俺だろうな。迷惑かけないうちにどうにかしようと足に力を入れ大地を蹴っ……
「──ッ!!」
もう既に目の前に“在った”
存在感は感じないし、どう表現していいのかも、分からない“何か”がそこに“在った”。確かにそれは紛れもなく“混沌”だった。
そんなことを考えているうちに俺は意識を失った。
ルドベキアの花言葉は「公正」だそうです。
なろうの先生方の小説読んだ後に自分のを読むと物凄く薄っぺらく感じるんですが…………
何が足らないのでしょうか?