教えて、ロレンツィオさーん いわゆる説明回
創作欲がムクムクと……
つい誘惑に負けて更新してしまった…………
まあ、ストーリーは進んでいませんが
「そんなに身構えなくてもいいよ。なにもとって食うわけじゃないからね。」
ほんとかどうか疑わしくてジト目で見てたら少し焦りながらこう言った。
「そこは信用してもらうしかないな。商売は信用の上でしか成り立たない職業だからね。そこら辺はわかるだろう? ただ、君を支援をしたいだけなんだよ。一文無しだろう?」
「そして自分には勇者を支援した商人として箔がつくと。」
「そりゃあ何かしらの見返りは必要だろう。だって商人だもの」
「さっき“ただ、君を支援したいだけなんだ”っていってたよな?」
彼はスッと目を逸らして無言でスイカが入りそうなくらいの大きくも小さくもない巾着袋を渡してきた。
「その中には金貨2枚、銀貨10枚、銅貨が30枚、干し肉と乾パンが入っている。有効に使ってくれ。」
――サラッと誤魔化したーー! こ、これが商人……!
ここで言う乾パンは普通のパンのパン生地をガッチガチに焼き固めたものらしい。
「そういえば銅貨何枚で銀貨になるんだ?」
「そもそも硬貨には銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、閃貨の6種類がある。閃貨以外はそれぞれ10枚で1つ上の硬貨になる。閃貨は金貨100枚分だ。」
つまり銅貨10枚で大銅貨1枚になるってことだな。閃貨はほとんど使われることがないらしい。そりゃあそうだよな。
「ついでに一般常識も教えといてやろう」
いきなり若干、偉そうになった口調で語られた言葉を纏めると……
・各種ギルドについて
冒険者ギルドや、商業ギルドをはじめ同じ仕事を生業にもつ人間が集まる登録制の組合。それぞれにランクがありランクに応じて優遇される。
・冒険者ギルドについて
個人的な依頼から国の公共事業、魔物の討伐と色々な仕事がある。その分死亡率は他の職業に比べて高いらしい。
・ランクについて
SS、S、A、B、C、D、Eであらわされる。またパーティと個人でのランクは必ずしも一致している訳では無い。
・魔物について
人間(ヒューマン、エルフ、ドワーフ、獣人をふくむ)を襲い喰らうことでカース(体を循環させていた魔力が何らかの要因でそのまま出てきたもの)を体内の魔石に蓄え成長する。
・魔法について
空気中を漂うマナを呼吸などの方法で取り込み 、体内で循環させることで魔力を生成する。その際、身体能力を上昇させることが出来る人もいる。想像しながら魔力を放出することで超常現象をおこす。イメージを明確にする必要があり、その為に詠唱をほぼ全員がしている。また、種族特有魔法も存在する。
属性
火、水、土、光(状態異常の無効化や怪我の回復がメイン)、闇(状態異常の付与がメイン)
空間、時間については使える人がほとんどおらず(想像が難しい、必要魔力が莫大などの理由で)あまり分かっていない
魔法陣は魔力がこもった液体――墨に魔力を込めながらすった物がポピュラーだが、より大きな効果を求めて己の血液を使用する者もいる。また、魔力をそのまま放出しその場に留まらせ、魔法陣を書く猛者もいるらしい。――で大きな円の中に特定の文字を書き魔力を流すことで効果を発揮する。
等級が高くなるにつれて情報量が増えるため円が大きくならざるを得ないのであまり実戦的ではない。
が、常に安定した魔法を行使できるなどのメリットが存在する。
・能力について
天恵 神から直接与えられた能力
スキル 後天的に得た能力。熟練度によって大きく効果が異なる。世界に存在しない魔法、または技術を生み出した場合、自分で命名できる。
・七品中正法について
魔物や魔法をランク付けした等級のこと
魔法
神聖級、天上級、特級、上級、中級、一級、二級
魔物
邪神級、災禍級、破滅級、上級、中級、一級、二級
魔物は1体での被害によってランクが変わる
左から順に――
世界の破滅、国、都市、街、村の消滅、成人男性二、三人、家畜1頭
冒険者のランクとの比較
邪神級=SS 災禍級<S 破滅級<A 上級<B
中級<C、D 一級 二級<E
個人でのランク、もしくはパーティ全員で討伐したことのある魔物の等級がランクに直結する
EX) 個人 Cランク パーティ Bランク
・独立機関、KANNについて
古代文明のアーティファクトの運営、記事の発行、ランク付けをしている。構成員や仕組みなどすべてが闇に包まれている。
そのアーティファクトは、なにか大きな事件が発生した時に記事を独立機関に送る。放出した最大魔力量が上級以上の者や王族、貴族をはじめとする重要人物(高名な学者や商人)に1人一台ついている。また、不可視で無気配のため誰も見た事がない。
ざっとこんなものかな?