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能力(アビリティ)について

 スキルやら天恵やら書かれていたが、選んだのはこの5つ。



物質創造クリエイト〉天恵

 任意の物質を魔力を消費することで創ることが出来る。但しレアリティによって消費魔力は変動し物質の構造をある程度理解していることが必須条件。


 自慢じゃないが小学生の頃から今まで、理科は得意だったのでなんとかなるだろう。()さんの話では鉄なら“Fe”ダイヤモンドなら“C”など元素が分かっていれば十分らしい。ゆ、緩くないですかね?



「それがチートじゃ!!」


「黙れェ! 大人しくモノローグをやらせろっ!」


「ヒィイ」



〈真・鑑定〉天恵

 全ての物事の詳細を知ることが出来る。


 やはりここはテンプレを押さえておかねば。なんか “真”ってついてるけど気にしちゃいけないよね。もっとも、どこまで通用するかは未知数だが。ってこれ、天恵なの? ちょっと、というか結構不思議。魔眼とか、そういう類のモノなのかね?



全属性魔法適正(魔法の申し子)〉天恵

 基本属性、火・水・土・光・闇と稀少属性、空間・時間などの魔法を使うことが出来る。また、その際、消費魔力を大幅にカットする。


 ウッはーー

 チート感半端ねぇー。これはありがたい。因みに消費魔力は本来の魔法の1割になるんだって。ご都合主義にも程があるだろ。ヤベェ、テンション上がってきた。




「そうじゃろう、そうじゃろう。やはり、主も男の子よのう」


「いや、いちいち今は反応いらないから」


「……orz」


「……チッ」


「いくらなんでもひどくない!?」




〈真・スキル獲得条件緩和〉常時発動型スキル

 スキル獲得の条件を緩和する。


 せ、説明が……そのままとは。()曰くスキル獲得にはいくつかの条件があり、例えば〈剣術〉なら、剣を使い自分よりも大きなものを切らなければならない。更にここに回数なども加味されるらしい。その条件を緩和するのだから、十分チートと言えるだろう。



〈魔力増強〉常時発動型スキル

 扱うことの出来る魔力が極大アップする。


 人体には元来、魔力を蓄えることの出来る臓器、というものが存在しない。そのため、空気中に漂う魔力のマナを取り込み体中に巡らせることで、ようやく魔力となり超常現象を起こせるそうだ。

 その取り込める量にも個人個人でキャパシティが違う。そのキャパシティを無理矢理広げるっつうなかなか負担の大きいスキルだ。俺の意見としては、それに見合うメリットの方が大きいと思うが。

 ──俺は、そう、信じてる……!



 いくつか質問をしたあとこの能力アビリティにした。無駄な問答もあったが。……そっちの方が多いような気がするのはナゼダロウカ? アビリティが書かれている、単語帳のような紙を取り外し()に視線を向けた。


「ふむ、決まったようじゃの」


 失点を取り返すように威厳たっぷりに言葉を放ち、右手の指でパチンと鳴らした。(杖は左手に持ち替えていた)すると手に持っていたカード(勿論選んだ方)が今度は黄金色に輝きゆっくりと俺の手を離れ一つの球体へと形を変えながら目の前まで上昇した。再び神(取り敢えず格上げ)が指を鳴らすとスッと俺の胸の心臓あたりに吸い込まれていった。


「──ヅッ!!」


 突然、電流の様なものが体中を、くまなく舐め回すように通り過ぎていった。1拍おくれて体が先ほどの球体よりも眩く輝く。


「……はぁ、はぁ……ふぅー」


 聞いてねぇぞ。あんな痛みが走るなんて。感電したらあんな感じなのかな?


「……ふむ、馴染んだようじゃの」


「……ゼェ、ゼェ……馴染んだ、とは?」


「ふむ……。特に天恵のような、大きな力を秘めた能力アビリティは所有者の魂に直接刻まれるため、格が低いと能力アビリティに押しつぶされる可能性があったのじゃ。そして、魂は……」


 ──魂は……? ゴクリンコ……へ、変な風に唾を飲み込んでしまった。


「──消滅する。」



 おいいいいい!? そりゃねぇだろ。あっぶねぇーな。 転移して間もないのに死が隣にいたのかよ。そういうことは早く言って欲しいものだ。



「もっとも主は地球人(異世界人)じゃからそんな心配はしておらなんだがの。……それだけではないけどの(コソッ)」


 冷やかすなよ。だから早く言えよ。それを


「早とちりしたのは主じゃろうが。そもそもデメリットなしで、そんな強力な力が手に入るわけ無かろう。そして言ったら言ったで怖気づいていたのではないか?」


 ……ゲフンゲフン。も、もっともだ。非を認めよう。だからジト目を向けないでくれ。爺さんがしても──


 ──気持ち悪いだけだ!(キリッ


 似合うのは美(少)女だけだ。異論は認めない。いや、私が粉々に打破してやろう。


「ところで、なぜ地球人なら耐えられるんだ?」


「(主……すべて把握しておること忘れてはおらんよな……!?)それは簡単なことじゃよ。地球の神『ガイア』様よりこの世界の神『ペルセポネ』、つまり儂の方が神格が低いからなのじゃ。それこそ、比べるのが烏滸がましいほどにな。だから言い方は悪いが、地球人(異世界人)の体は完成度が高く、魂が強いのじゃ。」


 何故か顔を真っ赤にしてプルプル震えながら言葉を発した。

何故だ。解せん。

 まぁ、なるほどな。人間が神の所有物、又は作品のような扱いなのは気にさわったが、ここで苦言を呈すのは違うだろう。そもそも神が造ったのだから。一庶民が手を出していい問題ではないはずだ。


「そういえば『ガイア』様には許可をとったのか? 勝手に上位神の持ち物を持ち出したら問題があるんじゃないの?」


「………………だ、大丈夫。人間による人間の移動は特に問題にならないはずじゃ。多分。きっと。初()者講習会で習った。」


「…………」


 長い間は気にしては負けだろう。多分いつものことだ。何となく、そう感じた。


「なんじゃ、その目は! これでもトップクラスの成績だったんじゃぞ!!」


「あー、はいはい」


「信じておらんな……!」



  ──なんとも不安になる空気だ……やれやれ





天恵 神から直接与えられた能力


スキル 後天的に得た能力。熟練度によって大きく効果が異なる


 雷や氷などは派生魔法で、ある程度熟練度が上昇すると使えるようになります。また、回復魔法は光属性に含まれますが、主にイメージで魔法を行使するので、回復をイメージできる水や火(再生の象徴)でも扱うことができます。その他諸々はまたいずれ説明回があるのでその時にでも。今のところ基本属性5つ+稀少属性2つのつもりです。あ、でも……

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