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異世界行っても面倒なものは面倒  作者: くもりのちはれ
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親密度UP?まさか、ねえ・・・?

ああ、想像を文にするというのはなんと難しいことなのか

 

 side.祐志



 陛下の説明が終わると、皆確認をしだす。

 ん?さっきは宇多川さんに見られてたのに、今度はルー姫様に見られてる?何?俺なんかやった?首を傾げながら見返すと、慌てて目を逸らされた。野郎が首傾げても可愛く無いってか。泣くぞ。

 なんなんだ?さっきから?いいや、今なら宇多川さん誰とも話して無いし、聞いてみよう。

 俺が宇多川さんに近づいていくと、宇多川さんが俺に気づく。


「ねえ、宇多川さん。さっき俺のこと見てなかった?」


 ビクッ。俺がそう聞くと、宇多川さんは目を見開き、おそるおそる目を見てくる。


「・・・ごめんなさい」

「ん、いや、怒ってる訳じゃ無いんだ。俺宇多川さんに何かしちゃったかなって思ってね。してたなら謝るよ。ゴメンね。」


 俺がそう言って謝ると宇多川さんは慌て出す。


「ち、違うの。私、浮雲さんには何もされて無い。だから謝らなくていい。」

「本当?なら良かった、でもどうして俺を見てたの?」

「それは・・・」


 何だろう。モジモジしだした。あ、モジモジくんじゃないぞ。あれは団体競技だ。


「えっと。何となく、なんだけど。顔も似てないんだけど、何となく、お兄ちゃんに似てたから・・・」

「そっか・・・」


 なるほど、俺がお兄さんに似ていたと。だからか。


「なんかゴメンね、お兄さん思い出させて。」

「・・・ううん、いいの。お兄ちゃん私が小さい頃に死んじゃったから・・・」


 あ、余計あかん奴や、これ。


「えっと、そっか。なんて言ったらいいのか・・・」

「・・・ううん、気にしないで。私は、気にして無いから・・・」


 ・・・そのままお互い無言になってしまう。気まずい。

 どうしようかな、と思っていると、


「どうしたんだい!なんか暗いよ!」


 なんかハイテンションなのが来た。はい、橘君です。


「ああ、いや・・・」

「祐志君が何かしたのかい⁉︎」

「はい?」

「だって、咲ちゃんが暗い顔をしているじゃないか!何をしたんだい!」


 こいつ・・・。俺がしたこと決定かよ。しかもまた許可無しで名前呼び・・・。あ、宇多川さんちょっと嫌がってる。


「いや、何もして無いよ。ちょっと宇多川さんと話していただけさ。ね、宇多川さん。」

(・・・コクコク)


 宇多川さん、あまり喋らない人なんだな。だからあんまり声を聞かなかったのか。無表情や無感情って訳じゃ無さそうだから、顔を見れば大体は分かるかな?


「本当かい?酷いこと言われて無いかい?」

(・・・・コクコク)


 おい、あんまり肩を揺らしてやるなよ。ガクンガクンなってるから。ちょっとビビってるぞ、宇多川さん。

 橘君のデカい声が聞こえたのか、他の人たちが気付いて止めさせた。


「優君、止めなさい!咲ちゃん困っているわよ。」

「ええ⁉︎そうなんですか?ご、ゴメンね咲ちゃん!」

「大丈夫かしら?」

(・・・コクコク)


 宇多川さんさっきから喋んなくなった。まあ喋れない訳じゃ無いからいいけど。

 相川さんと陛下がこちらによって来る。


「何があったんだい?」

「ああ、大したことじゃ無いです。俺と宇多川さんが話していたのを勘違いされただけですよ。」

「ふむ。橘殿は少々思い込みが激しいようだしな。」


 さすが陛下。よく見てらっしゃる。こういうのは、あまり関わりたくなかったタイプなんだよねー。そうも行かないよなー。


「そうそう、そのステータスプレートは各自で持っていて良い。たまに自分のステータスを確認するといいだろう。新しいスキルが増えているかもしれんしな!」


 ハッハッハッと笑う陛下。この人最初にあった時と雰囲気違うんだよね。たぶんこっちが素なんだろうけど。





 もう夜だということで、今日は解散となった。みんな一緒にメイドさんに用意された寝室まで案内してもらう。

 その道中に、宇多川さんが俺の服を引っ張る。


「ん?何?どしたの?」

「・・・これ。」

「ステータスプレート?」


 宇多川さんがステータスプレートを差し出してきた。


「えっと、見て良いってこと?」

(・・・コク)


 これは信用されたってことかな?


「ありがとう。俺のも見て良いよ。」

(・・・コクコク)




 宇多川 咲 16歳 女 状態:良好


 Lv16


 種族:人族


 職業:勇者


 適性:火、水、光


 スキル:弓術Lv2、家事Lv3、言語LvMAX、算術LvMAX


 称号:異世界人、勇者




 なるほど、俺と似た感じか。


「・・・似てる。」

「あはは、そうだね。」

「・・・そうだ。」


 ん?なんだろ。またモジモジしだした。あ、モジモジくんでは(以下略)


「・・・名前、咲で、いい・・・」

「え、いいの?」


 君、橘君に名前で呼ばれて嫌がってませんでした?

 宇多川さんは俺の言いたいことが分かったのか、


「・・・いい。代わりに、私はあなたを・・・」


 またモジモジしだした。あ、もじも(しつこいので以下略)


「ゆ、祐志さんって呼ぶ・・・」


 顔真っ赤です。そんなに恥ずかしいかね?名前呼ぶくらい普通じゃないの?俺の知ってる女子高生と違うが、まあ、そんなこと言っても仕方ないか。

 何か企んでやってるんなら中々の演技派だ。俺に害があるなら潰せばいいし。


「うん、分かった。じゃあ、はい。咲ちゃん、よろしくね。」

(!・・・コク・・・コク)


 何この子超可愛い。握手求めて真っかっかですよ。かわいーねぇ。

 その様子にクスクス笑ったら、ちょっと拗ねられた。はい、すいません。


 その様子を相川さんと夢さんに見られてたらしく、咲ちゃんは夢さんに、俺は相川さんに絡まれた。橘君?メイドさんとか廊下に置いてある壺とか窓からの景色とかメイドさんとか見てて話聞いてなかったよ。聞かれてても困るけど。


「隅に置けないね、浮雲君?この、この」

「違いますよ、相川さん。肘痛いです。てか古いです、それ」

「え、古い⁉︎マジで⁉︎」


 狙ってやったんじゃなかったのか・・・。

 咲ちゃんは夢さんになんか言われて、首振り人形みたいになってるし。なんだこの状況。ラブコメか。



 散々からかわれたが、俺に与えられた部屋に着くと、みんなと別れて部屋に入る。ベッド、机、椅子、ソファ。あとはクローゼットだけの簡素な部屋。いや、この世界ではいい部屋なんだろう。客間らしいし。


「はぁ〜〜、疲れた〜〜。眠ーい。」


 ベッドに倒れこむ。知らず知らずのうちに緊張しまくっていたようだ。すぐにでも寝たいところだが、まだやる事がある。


 家臣達のあの仇を見るような目が気になる。さすがに今夜襲ってくるような馬鹿はしないだろうが、念のため、新しいスキルを作っておこう。ん?あれ、これもしかしてフラグ?いや、まさか、ねぇ?


 まあ、ともかく作るのは感知系のスキルだ。敵の気配が分かればいい。いや、この際だ、鑑定とか地図とか使えないのか、実験してみよう。ゲームじゃよくある機能だが、どうだろうか。




 結論・・・使えなかった。

 魔法であるのか、それともそもそも無いのか。ふむ。

 ・・・鑑定だけ、スキル作るか。毒とかあるかもしれないし。名前は・・・「鑑定」でいいか。感知系のスキルは・・・「感知」と「サーチ」どちらにしよう?










「・・・知らない天井だ・・・。」


 とりあえず、お約束を言っておく。

 皆さんおはようございます、僕です。浮雲です。

 結局、あれから襲撃はありませんでした。僕にはフラグ建築士の才能は無かったようです。残念。

 あ、感知系のスキルの名前は「感知」になりました。なんかそっちの方が万能そうだから、そっちにしました。


 はい、そんな感じで、新しい朝です。実は日本では召喚された時は朝だったんだけど、ワールグリンドは夕方だったんだよね。つまり体感的には半日でもうお休みって訳で。寝すぎで頭痛くならないか心配だったけど、こっちの時間に慣れる為に寝た。疲れてたし丁度いいかなって。


 今の何時だろ?そう思いながらベッドでゴロゴロ。やる事無いからしょうがないよね!このベッドふかふかだし!誘惑してくるんだもん、仕方ないよね!ベッドの上でトランポリンしてもしょうがない、だって出来るんだもん!うっひょーー!たーのしーーい!


 コンコン

「浮雲君、起きてるかい?」


 ピタッ

「・・・少々お待ちを。」


 まず、服を整えよう。そしてベッドを整えよう。寝癖も整えよう。

 枕に顔を押し付けよう。準備が出来たらよし叫ぼう。



「ぎゃああああああああ!恥ずいーー‼︎」



 もう死にたい。





 部屋から出ると、みんないた。どうやら俺の魂の叫びは聞かれていなかったらしい。聞かれてたら窓から飛び降りてやる。


「それで、どうしたんです?」

「折角だから、みんなでダレジャンさん達に挨拶したあと、お城をまわってみないかな?探検しよう。」


 何それ探検とか心踊る。もちろん返事はOKだ。


「ところで、陛下の場所分かるんですか?」

『あっ』


 知らないんかい。




 とりあえずぶらつく。「感知」で人を探し、怪しまれないように誘導する。

「感知」スキルは多分魔力?に反応してるんだろう、人によって感知出来る感じが違う。感じる「味」からは「性格」がわかるんだろうな。異世界組で調べてみた。


 相川さんからは緑茶のような渋味の奥に少々の辛味。

 橘君からは甘味。とにかく甘い。甘すぎて気持ち悪いくらいだ。アメリカのお菓子って甘すぎるやつあるよね。あんな感じ。

 夢さんからも甘味。ただし甘すぎない、丁度いい感じの甘さだ。ショートケーキみたいな感じ。

 咲ちゃんは・・・最初は味を感じないが、徐々に色々な味がする。甘味、渋味、辛味、そして・・・しょっぱい?よく分からん。


 何故「味」で感じるのかは分からん。「ラーメン食べたい」とか考えながらスキル作ってたからか?後で変えられるか実験しよう。

 それはともかく。こちらに敵対心があるか、友好か、とかもなんとなくだが分かる。感覚で、「こいつはダメ」「こいつは良い」って感じでわかる。

 異世界組も橘君以外は「良い」。橘君は警戒してるね、俺なんかした?



 そんなこんなでとうちゃーく。強そうな感じがした人がいたからそっちに行きました。うん。強そう。


「おお、お前たちは・・・」


 ハゲでガチムチで色黒でオッサン。色々勝てる気がしないね。

 相川さん、相手は任せた。


「もしかして、お前たちが勇者とやらか?」

「はい、そうです。失礼ですが、貴方は?」

「おお、名乗るのが遅れてすまない。俺はバージス。この国のギルドマスターをしている。そうか、お前たちが勇者か・・・」


 ギルドマスター、か。やはりギルドはあるのね。


「ギルド、ですか?」

「うむ、陛下から聞いておらんのか?お前たちをギルドに登録させたいからと俺が呼ばれたのだが・・・」


 すると、向こうからメイドさんがやって来た。


「バージス様、お待たせ致しました。おや、勇者様方もお揃いですか?ちょうど良い所にいらっしゃいました、皆様も陛下に呼ばれております。バージス様とご一緒にどうぞ。」


 このメイドさん、昨日の食事にいた人か。

 メイドさんに連れられ、陛下のいる部屋に案内される。その間にオッサンのステータスを・・・


「む⁉︎」

「どうしました?」


 あ、やば。バレたかも?







水曜日と土曜日にUP出来るよう頑張っていきます。

出来なくてもせめて土曜日だけは・・・土曜日だけは死守する!

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