僕
(神様・・ 神様・・ 僕に勇気をください
僕は、どうしてこんなに勇気がないのだろう。どうして好きなこ一人に想いを伝えられないのだろう)
僕、結城 晴〔ゆうき はる〕には、好きな子がいました。梅宮 彩音〔うめみや あやね〕僕の初恋の相手。
梅宮は、僕が初めて心を開けた相手。梅宮には、大きな夢があった、歌手になることだ。しかし、中三の春に引っ越してしまった。
~一年前~
僕は、中二になった。僕は、友達を作るのが下手だった。無愛想で、やっぱり友達は出来なかった。今学期もつまんなくなそうだなぁ~。キーンコーンカーコン
「みんな、転校生を紹介するぞ」みんながざわめきだした。
「梅宮入っていいぞ」
「はい!こんにちは。梅宮 彩音です。よろしくお願いします」
元気いいな。まぁ、どうでもいいけど。
「じゃあ、結城の隣の席に座ってくれ。結城頼むぞ」僕は、先生の声にめんどくさそうにうなずいた。
「よろしくね。結城君。あたし、親の事情で転校ばっかりしてて、こっちのほうに友達いないから。友達に、なってね」
「あァ」
これが、僕と梅宮の出会いだった。
キーンコーンカーコン
「今日の授業は、もう終わり。部活がある人は頑張れよ。あと、梅宮後で先生の所に来てくれ」
「はい!」
さぁ、帰るかぁ~
タタタタタ
「待って・・待ってよ!結城君」
なんだよあいつぅ。
「何か用?僕、帰るんだけど・・」
「ごめんね!あのさぁ、コーラス部の部室に行こうよ」
「コーラス部?ここにコーラス部なんてあったんだ」
「えっ、ないよ。自分で作るの」
「ふ~ん。頑張って」
「何言ってんの?結城君もやるのよ。先生に言って、結城君も入ることになったから。部室行こっ!」
「は~!!」
「さぁ~、行こ」
なんだよ。こいつ。わぁっ!こいつ男と手繋ぐの平気なのか?
「ハァ、ハァ、や、やっと着いた。ごめんね!走らせちゃって」
「別に、僕は平気。にしても、梅宮こんな狭くていいのか?」
「大丈夫 大丈夫!だって部員二人だけだもん。エヘヘ」
「えっ?二人?」
「そう二人!」
は、はは。冗談だろ。こいつ二人きりでも大丈夫なのか?ドキドキしているのは僕だけなのから?「ねぇっ!結城君・・結城君って悩み事とかあるでしょ!」
な、なんでこいつ分かるんだ?
「ここ、二人しかいないから結城君の悩み事聞いてあげる」
梅宮って・・
「は、ははははは」
「???いきなりどうしたの?」
「お前みたいな女と初めてであったわ。女はみんな、同じかと思ったけどお前は違うな」
「結城君笑った!すんごく嬉しい。だってなかなか笑ってくれないもん!
良かった。」
「梅宮・・お前だけに話してやるよ!僕の悩み」「うん!何々?」
「僕さ、小学生の頃、無愛想でなかなか友達が出来なかったんだ。小6になって、転校生が来たんだ。女だった。僕とは違くて、こんな僕にも、話をかけてくれたんだ。好きになってしまって、でも、勇気がなくて、告白出来なかったんだ。そうしているうちに、その子は……死んでしまったんだ。」
結城君、こんな、悩みを抱えて生きてきたんだ。何か、してあげれるかな?……そうだ!!
「ねぇねぇ、結城君好きな子の事を忘れちゃえばいいんじゃない?」
その時、
「僕だって、忘れたいよ…忘れたいけど…
僕、帰る」
「え、あ」
どうしよう………