■ 最終回 ―― 結婚式本編・ギルド総出の祝福
■ 最終回 ―― 結婚式本編・ギルド総出の祝福
朝日がギルドの大広間を黄金色に染める。
今日は、待ちに待った日――ルーク・ハイドとレティシア・エルフィナの結婚式。
ギルド長の計らいで、大広間は特別に飾り付けられ、冒険者たちが総出で祝福に駆けつけていた。
花びらが天井から舞い落ち、冒険者たちの歓声と拍手が響く。
レティシアは、白銀に輝くドレスに身を包んでいた。
いつもクールな受付嬢の面影はなく、柔らかな笑顔だけがそこにある。
花嫁姿の彼女を前に、ルークは心臓が破裂しそうになる。
「……こんなに、綺麗でいいのか」
小声で呟くと、彼女がくすりと笑う。
「……あなたも、なかなか素敵よ」
その言葉に、胸がきゅんと熱くなる。
二人は並んで祭壇へ。
ギルド長がにこやかに言った。
「本日、ここに集ったギルド員一同は、ルーク・ハイドとレティシア・エルフィナの結婚を祝福します。互いに誓いの言葉を述べよ」
ルークが深呼吸をして、ゆっくり言葉を紡ぐ。
「レティシア、俺はこれまでずっとあなたを守ると誓ってきました。そして、これからも必ずあなたの隣にいます。生涯、あなたを支え、笑顔を守ります。結婚してください」
大広間に、静かな空気が流れる。
次に、レティシア。
「ルーク、あなたの勇気、誠実さ、そして私を大切にしてくれる心……すべてを信じます。私もあなたと共に生きることを誓います。ずっと、あなたの隣にいます」
互いに手を取り合う。
ギルド長がにっこりと頷く。
「よろしい。では、指輪の交換を」
小さな指輪が交換され、ギルド員たちが一斉に拍手。
ルークが軽く頭を下げ、レティシアに微笑む。
「……俺たち、ついにやりましたね」
レティシアも頷き、目にうっすら涙を浮かべる。
「……ええ、ようやく。長かったけど、やっと」
その瞬間、ギルド員たちが総立ちで歓声を上げ、花びらを撒く。
ルークは頭を軽く振り、笑顔で花びらを払いながら言った。
「ありがとう、みんな! 俺たち、幸せになります!」
冒険者たちの祝福が、まるで嵐のように二人を包む。
ふたりは顔を見合わせ、静かに笑った。
これまでの戦い、試練、失った恐怖――すべてが、この瞬間に昇華される。
互いの手を握りしめたまま、ルークが小さく耳元で囁く。
「もう、絶対に離さない」
レティシアも小さく頷く。
「ええ、私も」
大広間に広がる光と歓声の中で。
二人の新しい物語は、ここから静かに、そして力強く始まった。
過去の悲しみも、未来の不安も、すべて抱えたまま――でも、もう一人じゃない。
今日、世界一幸せな冒険者カップルが誕生したのだ。
最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。
少しでも楽しんでいただけましたら、★評価やブックマークで応援いただけますと大変励みになります。
皆さまの反応が次回作の原動力になります。




