#7 神薬作り
俺は、宿に戻って神薬を作る準備として、様々なポーションを作って材料の効果を確かめていた。
「確認も終わったし、作るか」
使うのは「世界樹の根」「月光石の粉末」「夜光草」「冥界草の繊維」「高純度魔力水」「高純度魔石」だ。
「まずは、高純度魔力水に冥界草の繊維を溶かして、状態異常回復の効果をもたせたポーションを作る。次に、夜光草を錬金術で抽出して夜光草の抽出液を作り、さっきのポーションと混ぜることで更に肉体再生、体力回復の効果をもたせる。その次に、月光石の粉末を溶かして魔力循環の安定化効果をつける。そして、メインの世界樹の根を混ぜて生命状態の復元、つまり魂や体をあるべき形に戻す効果をもたせる。最後に高純度魔石で、全効果を底上げする。」
高純度魔石を混ぜた瞬間、液の色が深い海のようなサファイアブルーに変わった。
「...これが..神薬..!」
その美しさに目が吸い込まれるようだった。
「これを瓶に移し替えてと..」
その液を零すまいと、全神経を注いで瓶に入れていく。
「....よし、これで大丈夫なはず。」
意外と量があり、瓶三本分完成した。
心して使わなければ....
明日は早いし、もう寝なきゃ。
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「ふあああぁぁ、よく寝た。良かった〜、最近寝坊してばっかだったから寝坊したかと思った。速く準備して、約束の場所に向かわなきゃ」
ハルトは目的地に向かって歩き始めた
◆ 一方その頃、「門兵のおっちゃん」ことジョゼフさんは ◆
「待ち合わせ場所、ここであってるか?」
ハルトの兄ちゃんは、ここで待ってろと言ってたが何かあるのか?
街の路地に呼び出して、なんのようなんだ?
本音を言うと、速く帰って娘を看病してやりたい...
「おっちゃーん!」
「ん?ハルトか。今日はどうしてこんなところに呼び出したんだ?」
「いやー、渡したいものがあって」
「なんだ?」
「はい、これ、娘さんに」
「薬か?それにしても、きれいだな。高かったんじゃないか?」
「いや、自分で錬金した。」
「は、ハルトって錬金術師だったのか?」
「うん、言ってなかったっけ?」
「言われてないわ!」
「まぁ、そんなことはどうでも良くて、それあげるよ」
「いいのか?」
「いいよ」
「あ、ありがとう」
速く帰って、娘に...!
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「帰ったぞー」
「あなた!あの子が!シャルが!」
「っ!」
ジョゼフは娘、シャルの部屋へ走る。
シャルは呼吸を荒くしてぐったりとしていた
「シャル!大丈夫か、....シャルこれを飲むんだ」
「あなた、それは?」
「...錬金術師の知り合いにもらった薬だ、どうなるかはわからないがやらないよりマシだ!」
「...えぇ、そうね」
「さぁシャル、大丈夫だ危険なものじゃない」
なぜだろうか?そう断言できてしまう。
シャルの唇に青く輝く液体の入った小瓶をあて、飲ませる
「頼むっ....!」
目を閉じて拝むように懇願する
「パ、パ?ママ?」
「シャル?」
「シャル...!」
ジョゼフも妻のグレースも、涙を流しながらシャルに抱きつく
「ううぅ..よかった、よかったシャル!」
「えぇ、えぇ本当に」
年甲斐もなく号泣してしまった、でもそれくらい嬉しいのだ。
「シャル、今日はお母さんとお父さんといっしょに寝たいな」
「もちろんだ!」「もちろんよ!」
ジョセフとグレースが同時に応える
久しぶりに、家に笑顔が戻ったのであった。
7話でエリクサーなんて作るもんじゃねぇ....誰だよ、エリクサー作り始めたの.....俺か!
いいお話ですね(自分で書いておいて)
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