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#3 冥境大樹林

「はぁ、疲れた」


 ここまで来るのに何回敵と戦っただろうか、出会ったのはゴブリンにウルフ、コボルトやバーバディアと呼ばれる鳥の魔獣か。バーバディアは足が速く仕留めるのに苦労したもんだ、それとあの蹴りも強かった。跳び蹴りとか、ハイキックとかしてきたもんな。筋肉質だったけど、肉は意外と美味かったな。


「もう4日も歩きっぱなしだし、そろそろ森を抜けると思うんだけどな...」


 そう、俺はこの森で4日も彷徨っている。方位磁針とかもないから今どこにいるのか全くわからないのだ。

 更に3時間ほど歩いていると


「...っ!...ここは...森の外だ〜!」


 ついに森から出ることができた。更に見渡すと少し先に街があった。


「おっ!街もあるしとりあえずあそこに向かおうかな。」


 街はものすごく高い防壁で囲まれていた。いくら魔物がいる森だからといってここまでの警戒が必要だろうか?


「まぁ、行けばわかるか。」


 俺は城門に向かって歩き始めた。


「ん?誰だ!」


 門兵は槍を俺に向ける


「え、えっと...」

「...人..か」


 門兵は槍を下げた

 よかった〜、ていうか俺、魔物と間違えられたの?


「さっきまで、この門を通った人いたか?」


 門兵が隣の兵に聞く


「.....いないな」


 ん?なにかまずいことでもしてしまったのか?


「つまり.......この森を抜けてきたってことか?」

「いや、森を迂回してきた可能性もあるし、一概には言えないな。」

「じゃあ、通して大丈夫か」


 良かった〜、通してくれそう


「よし、通っていいぞ」

「ありがとうございます」


 街に入れたし、あの森のことと、あるのかわからないけど冒険者ギルドに行こうかな


「す、すいません」


 俺は露店をだしている気の良さそうなおじさんに話しかけた。


「ん?どうした、兄ちゃん」

「あの東の森のことなんですけど...」

「あぁ、兄ちゃんもしかしてここに来るのは初めてかい?あの森は冥境大樹林だよ。」


 露店のおじさんによると、あの森は冥境大樹林と呼ばれる『魔境』なのだそうだ。しかもそのランクはAで、やばい魔獣がばんばん出てくるらしい。そして、極めつけはなんと冥界への門があるという噂だ。


 そうなってくると俺が森の中で弱い魔獣としか遭遇しなかった理由は何だ?

 森の中では野宿したり、鳥の魔獣を焼いて食べたりもしたが、特段変な動きはしていないし、よってこない意味がわからない。ちなみにだが、皮のバッグの中には少しのお金と水の入った水筒が入っていた。


「おじさん、ありがとう!」

「いいってことよ、またなんか困ったときは言ってくれや、おらぁこの街の露店商でも割と力がある方だからな。あと、俺の名前はヴァイツだ覚えといてくれよ?」

「もちろん、ありがとうヴァイツ」


 俺はヴァイツと別れ、話に聞いた冒険者ギルドへ向かった。


「おぉ、ここが冒険者ギルドか」


 冒険者ギルドの建物は大きくてきれい。いかにも豪邸のような見た目をしていた。ギルドの重い扉を開けて中に入ると、冒険者から睨まれた。すぐに視線を逸らしてたけどね


(うっ、こっち見てきた。お、俺なんでこんなに見られてるの?)


 そんなことを考えながら受付へ向かう


「冒険者ギルドへようこそ!冒険者登録ですか?」

「は、はい」

「ではこちらへ」


 受付嬢に案内されついたのは、大きな鏡のようなものの前だった。


「では、こちらに立ってください」

「は、はい」

「それでは鑑定を開始します。」

(へぇ、鑑定はこんな魔道具を使うのか。まぁでも、鑑定スキルが珍しいわけでもなさそうだし、大丈夫か)

「ふむふむ...鑑定に錬金術、体術、魔力操作ですか。基礎ステータスも申し分ないですね。」


 その後にぼそっと言った言葉を俺は聞き逃さなかった。


「(光魔術持ってるとか可愛そうに)」


 どうゆうことだ?

 この世界では光魔術が使われてないのか?

 忌避されているものなのか?


「とりあえず、冒険者登録は完了です。こちらがギルドカードになります。」


 差し出してきたギルドカードを受け取った俺はそれをじっと見つめた


「あ、ありがとうございます。Gランク?」

「あぁ、説明がまだでしたね。冒険者ギルドは国や世界を超えた機関です。そしてランクはGからSまであります。ランクG冒険者の方が受けることができる依頼はランクGとFの依頼のみです。そして、冒険者が逝去してしまった場合、ギルドは責任を負いません。 」

(なるほど、完全に自己責任っていうわけね)

「あ、そういえばなんですけど、魔獣の素材買い取りはこちらでやっていますか?」

「はい!承っていますよ。」

「えっと、じゃあこれをお願いします。」


 俺は、皮のバッグから魔獣の素材を取り出した。どうも、このバッグは中が少し拡張されているみたいで、見た目よりも多く物が入るのだ。それと、森で解体の練習をしたおかげで『解体』スキルを獲得していた。


「け、結構な量がありますね、」

「いやぁ、つい狩りすぎてしまいまして、あはは」

「そうですか...少々お待ち下さい」


 そうして1分ほど待っていると


「こちらが、討伐報酬と素材の買取金額になります。」

「わぁ、こんなに?」

「はい!この、バーバディアは倒すのが難しく、討伐すると追加で報酬がもらえるんです!」

「へぇ、確かに討伐するのに苦労しました。」


 これで宿に泊まるお金が溜まったな。

 俺は受付嬢のお姉さんにおすすめの宿を教えてもらい、そこに泊まることにした


「初めての街、結構うまく行ったんじゃないかな」


 そんなことを言いながらギルドカードを見つめる。


「明日も早いし、今日はもう寝ようかな」


 そうして俺は眠りについた

ついに街に突入!

書きすぎてしまいました

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