#10 王都へ
そういえば、なんですけどハルトがここまで動ける理由は、転生前でもかなりの運動神経があったことと、スキル体術を取得しているからです。
「さて、町を出たのはいいものの.....地図がない!!!」
いつまでも続く、同じような景色にうんざりしてきた頃だ
王都に行くにも、王都がどこにあるのかわからないと、行きようもないからな
「アルノスでちょっと見た地図では、こっち側に行くはずなんだけど...」
実は、アルノスを出立してからもうすでに、3日経過しているのである。
しかし、まだまだ道のりは遠い
「しかたない、次の街で地図を探そう。」
◆ 街に到着後
「やっとついた...とりあえず、地図を探してすぐに出よう。」
しかし、街の商店、本屋、図書館、どこを調べても地図を見つけることはできなかった。
「ほんっと、どこに地図があるんだ?」
「あんちゃん、地図探してんのかい?」
いきなり、ガタイのいいお兄さんが話しかけてきた
「あ、え?は、はい」
「地図なら、ギルドで買えるぜ」
「あ、ありがとうございます.....なんで、いきなり教えてくれたんですか?」
「いやぁ、俺もお前くらいの時に地図がなくてな、結果他の冒険者にぼったくられて嫌な思いをしたからな。そんなことになるやつを、少しでも減らしたいのさ」
「なるほど」
(ひどいことをする人もいたもんだ)
ギルドの重い扉を開けて、受付嬢から地図を買う
そんなこんなで、地図をギルドで買ってこの町も出発したのであった
◆
夕暮れの街道
地図を頼りに進んでいるときだった。
「おい、止まれ!!!」
「っ!!!」
(盗賊か、話しかけられるまで気づかなかった....)
前方の茂みから3人、後ろにもいくつか気配がある
(挟まれたか...)
「大金貨600枚、もってるんだろ?」
「......」
「沈黙は肯定と受け取るが」
「なんでそれを知ってる」
「...見たんだよ、お前が売りに出してるところを!!!3年だ、俺は3年間冒険者をやってきた。でも、報酬は雀の涙!それがなんだ?ぽっと出のガキが一瞬で俺等の.....だから、奪うことにしたんだよ」
「浅はかだな」
「なんだてめぇ?」
空気が張り詰める。
喋っていた男以外の二人が同時に斬りかかってくると同時に後ろからの攻撃も始まる。
迫ってくる2つの刃に気を取られて、地面にある魔法陣に気づかなかった。
刃は剣で受け止めることができたが、地面から出てくる雷に当たり痺れてしまった。
「ぐっ!」
「兄貴、今ですぜ」
「おう」
先程まで喋っていた男の大剣が眼前に迫る
顔を動かして避ける──しかし、剣が頬を赤く染めた
「今のを避けるか」
(なかなかに連携が取れていて、強い...!)
「これはどうだ?」
大量の魔法陣が展開されると同時にすべての攻撃がハルトに向かって放たれる
雨のように降ってくる矢
3方向から迫りくる刃
そして、自分の周りを囲むように撃たれる炎の球
気づけば、自分はぼろぼろになっていた。体には矢が突き刺さり、服は焼け体中に切り傷ができた
シュベルト・アウスを落としそうになるが、落とす寸前のところで握り直す
「死にたくなければ、金を出すんだな」
「いや....だ......!」
「そうか.....じゃあ、永遠に眠っとけ!」
先程と同じように大振りの大剣が目の前に迫る。
死にたくない!
そう思ったとき、自分の周りを炎が覆う。敵の魔法じゃない、“光魔術”だ
光が熱を発し、その熱が擬似的な「火魔術」を生み出しているのである。
「くっ!!炎か...」
男が後退し、自分から距離を取る。
刹那、炎による加速で自分でも信じられないような速度で、炎をまとわせたシュベルト・アウスで男の腹を切り裂いていた。
男はピタリと動かなくなった。
「ひぃい!て、撤退!撤退だ!」
男の横にいた仲間が、全員に呼びかける
男の仲間と思われる人が全員逃げ帰っていく
あぁ、やってしまった.....
「しょうがなかったんだ.....」
そう呟いても、心のわだかまりは取れなかった。
薄暗い街道を歩き続けていると、いつしかとても大きな城壁が見えた
「ここが、王都....」
心があまり晴れないままついてしまった。
でも.....立ち直らないと、これからが駄目になる!作り笑いでもいいから、とにかく!
投稿遅れてすみません(汗)
次話から、王都・王立魔術学院編になります!
そして、少し投稿遅れます。すいません




