動画 『十年以内に起きたオカルト未解決事件五選』
ロングヘアの子(以下ロン)『今日も暑いわね。このまま平均温度が四十度超えたらこの国どうなっちゃうのかしら』
ショートヘアの子(以下ショ)『そんな日は怖い話でもして肝を冷やすのだ。ひんやり気分だけでも味わうといいのだ』
ロン『いや、普通にエアコンつけなさいよ』
ショ『エアコン壊れちゃったのだ……』
ロン『ええっ!』
ショ『だからもう、原始的な手段に頼るしかないのだ。扇風機の前で、アイス片手に語るのだ』
ロン『仕方ないわね、丁度暇だったし、少しくらいなら聞いてあげるわ』
ショ『ひんやりしていくのだ!』
テロップ『一、曰光市集団失踪事件』
ショ『この事件は七年前に起きた、集団下校していた小学生四人がいなくなった事件で
(関係ない事件だったので飛ばす)
テロップ『四、烏取県混海駅前通り女児誘拐事件』
ショ『次に紹介する事件は烏取県混海駅前通り女児誘拐事件なのだ』
ショ『この事件は2020年9月4日に鳥取県混海市で下校途中の女の子がそのまま行方不明になった事件なのだ。最後に目撃されたのが混海駅前にある商店街の通りだったことから、こう呼ばれているのだ』
(以下、ネットニュースでも見た事件の概要が語られているので省略)
ロン『さっきから行方不明事件とか誘拐事件とかばかりで、嫌になるわね』
ショ『この事件の嫌なところは、今年時効が決まっちゃったところなのだ』
ロン『ええっ! でも駅前にある商店街ってことは、目撃者も多かったんじゃないの?』
ショ『混海駅前にある商店街は今現在やっている店は五店舗とかなり少なく、あまり人通りもないのだ』
ロン『じゃあ、目撃者も少なかったのね』
ショ『それがこの事件の不思議なところで、明らかにこの商店街通り付近にいる人間の数よりも多い目撃情報が寄せられたのだ。噂によれば、なんと約三千件!』
ロン『ええっ、そんなに!? でもそれだけ多ければすぐ見つかりそうよね。あっ、もしかして、ほとんどがイタズラだったとか?』
ショ『その通りなのだ。明らかに矛盾している情報が多く集まった結果、証言の真偽を調べるのに時間がかかって、初動捜査の質が悪かったと言われているのだ』
ショ『その中でも、共通している内容は、「車に乗っていった」「女の人と一緒だった」「ナツガキさんという人物」の三点なのだ。警察はナツガキという女性が事件に関わっているとして、似顔絵情報なんかも公開しているのだ』
ロン『でも、目撃情報が多かったのよね?』
ショ『そうなのだ。だから、警察は複数の似顔絵を公開して、どれか一つでも心当たりがあれば情報提供をして欲しいと呼びかけたのだ。それがこ




