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あの子の心は  作者: 職人ピクシー
1/1

始まり

俺の名前は、直人。西山直人だ。この春から念願の大学生になった。俺は大学に入学してとにかくやりたい事をたくさんノートに書いてみた。サークルに入ったり、友達をたくさん作ったり、恋愛をして彼女を作ったりと大学生活に期待を持っていた。


しかし、現実はそんな簡単な物ではなかった。


通っている大学には、高校時代の同級生がいない。つまりぼっちということだ。俺は、そこまで人とコミュニケーションを取るのが上手い方ではない。

授業が始まり、色んな人と話す機会が巡ってきた。

俺は勇気を振り絞って隣の席にいた男子に声をかけた。


「初めまして、俺、直人。よろしくね。」


その子は、ちょっと驚いていた。まさか話しかけて来るとは思わなかったのだろう。でもすぐに、


「お、おう。よろしく。俺、優希。」


ここからは、お互いの出身地を聞いたり、高校部活なにやってたの〜、とありきたりである意味最強のネタで会話が弾んだ。こんな感じで他の授業も友達というか知り合いが出来てきた感じだ。だが、これから運命を変える大きな出来事が待ち受けている事に俺は知るよしもなかった。


授業に言語の授業があった。これはいわゆる必修科目というやつだ。まあそんなことはどうでもいい。

幸い優希と一緒だった。


「この授業も一緒?やったな。」

「おお〜!直人〜!一緒だったん?よろしくな〜!」

テキトーに後ろあたりの席に座った。


そしたらその授業で教授があることを言った。


「じゃあ席をくじ引きで決めまーす。」


え?


他の授業では基本的に席は自由。そんな中まさかのくじ引き。この授業のクラスの人数は、25人だ。男子13人、女子12人と半々である。俺は人見知りなため、隣は優希か男子が良いと思っている。くじ引きは、紙に番号が書かれているので、そこの番号に座る感じである。優希の番がやってきた。番号は、1。


「1番前かよ〜」


残念そうだった。

そして俺の番が回ってきた。番号は、、、14


は?


しかも隣は女子だった。


「いや無理無理無理。」


優希は薄情にも笑顔で


「おつかれ。」


と一言。よし、あとで絞めよう。そう心に誓った。


「移動してくださーい。」

はぁ、とため息をつきながら移動。あいつは、1番前だが隣が男子で気が楽そうだ。そして自分の席についた。まあ頑張って声かけたよ。


「よろしく〜。」

と隣の席の女子を見た。俺は一瞬固まった。人形が座っているのかと思った。めっちゃ可愛いかった。


「うん、よろしく〜。」

と透き通る声で返事がかえって来た。



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