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Act.40『サクッと中ボス撃破と料理&お菓子作り』



 第三回地上攻撃部隊迎撃戦は、個人的に楽しく狩りをして終わった。


 何回目だったか忘れたが、転送された先で太い鎖にトゲ付き巨大鉄球という武器、モーニングスターを振り回すスキンヘッドの男性プレイヤーを遠目に見つけて、ステルス系スナイパーのくせに声をあげて笑いそうになったくらいだ。

 まさかアニメやゲーム以外であんな武器を使っている人を見ることがあるとは思いもせず、最初は訳が分からなさすぎて二度見したけど。

 実際に使うとなると鉄球の重さに自分が振り回されそうなものなのに、あの男性プレイヤーは力任せではなく巧みな重心移動で使いこなしていて、そのまま映画になりそうなくらいカッコ良かった。


 とまあ、思わぬところで楽しみながら、大物はみんな他のプレイヤーに倒してもらい、サポートに徹していたから私の今回の個人戦績はさほど高くはないだろう。

 けれど、ステルス系スナイパーのプレイとしてはパーフェクトに近い出来だったと思う。

 事実、発表されたポイント取得上位五名のプレイヤーの中に、私の名前は無かった。

 良かった、とホッとした。


 迎撃戦の翌日は一日のんびり休み、次の日からダンジョン探索を再開する。


 今回のダンジョン探索は、ほとんどずっと『天駆』で空の上を駆けているし、落雷の予兆に気づいた瞬間、全力疾走でその場から逃げているので、進みが早い。

 そのせいか、わりと早くに中ボスとエンカウントした。


 中ボスは、雷とともに落ちてきて、草原に黒焦げのクレーターをつくったサンダーウルフ。

 紫色の毛並みと眼、パリパリと弾ける小さな雷をまとった四つ足の大型モンスター。


 いつも通り、落雷の予兆を察知するのと同時に全力疾走で逃げた後、雷が落ちたのを確認してから置き去りにした地上型傀儡のグループに合流するべく戻ったらサンダーウルフと戦っていたので、驚いた。


 幸い『緑魔法Ⅱ』が有効だったので、私が『チェーンシードアローⅡ』で拘束して雷耐性持ちの傀儡に攻撃させたり、『ドレインフラワーⅡ』で体力を削りながら急所を狙撃して倒した。

 戦闘後、手に入れたドロップアイテムは『ドレインフラワーⅡ』の花から出てきた『サンダーウルフの花蜜結晶』と、『魔法書「雷魔法の素養」』。

 さっそく魔法書を使って『雷魔法』を取得した。


 使えるようになったのは、他の魔法と同じく三つ。


 『サンダーアロー』は雷の矢を三本作り、飛ばすことができる。


 『サンダーチェイン』は指定した方向に雷撃を放ち、ぶつかったものに巻きついて雷ダメージを与える。


 『サンダーレイン』は使用者の半径10mに雷の雨を降らせる。


 以上。


 シンプル!

 だが分かりやすくて使いやすそうだし、すべてに麻痺効果が付いているのもいいと思う。

 痺れて動けなくなったモンスター、とても狩りやすそう。



 ***



 午前中のダンジョン探索を終えて、帰宅後。

 軽めの昼食をとってから、クルミ入りクッキーを食べながら甘いカフェオレを飲み、ステータスのチェックをする。


 ――――――――――――――――――――――


 プレイヤー名 : Rx(レクス)


 ランク : 4


 武器:第8段階 タイプ『ライフル/黒』

 防具:第8段階 タイプ『敏捷・ステルス優先/黒』


◆武器スキル


●『ライフル』レベル10

  →『鷹の目』レベル10

  →『追尾』レベル2

  →『跳弾』レベル6


◆防具スキル


●『消音』レベル10

  →『隠蔽』レベル10

  →『静寂迷彩』レベル6

●『高速移動』レベル6


◆装備品

・空色羽兎のイヤーカフ(跳躍高度アップ (大))

・蒼風のペンダント(移動抵抗軽減 (大))

・妖精の腕輪(『隠密』と『隠蔽』消費精神力80%軽減)

・破砕の指輪(攻撃力アップ (特大))

・鏡迷宮のアンクレット(被ダメージ反射 (発動確率・大))


◆特殊スキル


●『冥道視眼』レベル5


●『縮地』レベル2


●『氷魔法』レベル5

  →『アイスアロー』レベル4

  →『アイスウォール』レベル5

  →『アイスフィールド』レベル4


●『緑魔法Ⅱ』レベル4

  →『チェーンシードアローⅡ』レベル4

  →『ドレインフラワーⅡ』レベル4

  →『グラスフィールドⅡ』レベル2

  →『ガーデン・オブ・ジ・エンド』


●『水魔法Ⅱ』レベル1

  →『ウォーターカッターⅡ』レベル1

  →『ウォーターシールドⅡ』レベル1

  →『ウォーターフィールドⅡ』レベル1

  →『テラー・フロム・ザ・シー』


●『雷魔法』レベル1

  →『サンダーアロー』レベル1

  →『サンダーチェイン』レベル1

  →『サンダーレイン』レベル1


◆補助スキル


●『隠密』レベル10

  →『心眼』レベル10

    →『遁行』レベル10

    →『鑑定』

  →『隠蔽』レベル10

    →『分身作成』レベル1

    →『隠蔽対象指定』レベル6

  →『透過』レベル3


●『跳躍』レベル10

  →『二段跳躍』レベル9

  →『天駆』レベル7

  →『滞空延長』レベル9


●『硬化』レベル1


●『スキル探知』レベル6


●『危険察知』レベル4


●『裁縫』レベル9

  →『傀儡作成』レベル9

    →『仮想人格憑依』レベル7

    →『傀儡管理』レベル6

    →『巨大化』レベル9

    →『縮小』レベル1

    →『能力付加』レベル7

  →『護符作成』レベル1

  →『アイテムドロップ率アップ』レベル9


●『調理』レベル9

  →『特殊効果付与』レベル8

  →『アイテムドロップ率アップ』レベル9


 ――――――――――――――――――――――



 ライフル狙撃とぬいぐるみ軍団の進撃で事足りてしまうので、ダンジョン探索ではあまり魔法を使わず、そのせいでレベルの偏りが酷いことになっている気がする。

 が、今の戦い方を修正する必要も感じないので、これからも多分このままだ。


 それはそれとして、やっぱり『調理』のレベルがあと1足りない。

 ので、ぬいぐるみもある程度溜まっていることだし、しばらくレベル上げのために料理をすることに決めた。


 『調理』から派生した『アイテムドロップ率アップ』レベル9のおかげで、モンスター肉がよくドロップしているので、材料に困ることはない。

 アイテムボックスに収納しておけば、いつでも出来立てが食べられるし。


 というわけで、その日はひたすら経験値稼ぎのための料理、料理、料理……、たまに息抜きのお菓子作り。

 出来上がったものは、すべてアイテムボックスに収納。


 しばらく食べるものに困らないだろう、大量の料理とお菓子がストックされた。



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― 新着の感想 ―
[一言] モーニングスター(フレイル)を選ぶとはシブイなぁ 扱うには相応の技量がいるだろうに
[一言] 第三回迎撃戦でグレネードランチャーの段階は上がらなかったんでしょうかね?まあグレネードランチャーは基本裏方なんで未確認でもいいですが
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