雲切れ切れに泡となりて【死神の唄】
【死神の唄】
よがちかづきおおかみなくとき
セミの音がスズムシに変わる
雲切れ切れに泡となりて
月の姿を散り散りと隠したりとも
汝らを照らし給う
其れは一瞬の煌めきなれども
見るものの瞳を潤わしたり
かなしきことあれば
月を眺めひとめ奉れ
其の輝きが月に届く頃
天上の人々の祈りが
地球へと還らむ
よがちかづきおおかみ再び現るとき
スズムシの音は風の音に変わる
よのしごとはこれからなり
きせつのかわりめ
どきょうがだいじ
せつどをもって
きをつけよ